守谷市K様邸 屋根の補修と塗装 診断2

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板金部のほぼ全てと言っていい釘に浮きとサビがありました。
弊社では塗装をした後に、必ず釘頭には9mm程コーキングを盛り付けていきますが、それがされていません。またサビやすい釘が使用されているようです。
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可塑剤というのは、コーキングや塩ビ等のゴム類や樹脂に入っている添加剤です。ゴムや樹脂の柔らかさを維持する役目を果たしています。
可塑剤を含むゴムの成分の一部は、ゴム(樹脂)同士をくっつけて置いておくと、片側のゴムから、もう片方のゴム(樹脂)へゆっくりと成分が溶け出していきます。

ゴムに塗料を塗った場合、成分が塗料へ移ってきます。
可塑剤の入ったコーキングへ塗装を行うと半年から2年ほどかけてゆっくりとコーキングの可塑剤が、塗料へ染み出してきます。

この現象が可塑剤の移行といいます。
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棟の構造は

下地木材(野地板)

ルーフィング

木材

木材と下地木材を釘で留める

板金を被せる

木材と板金を横から釘で留める

釘は経年のお家の挙動で徐々に飛び出してきます。するとそこから微細に雨水が伝い、中の木材を濡らしてしまいます。木材は濡れると腐食していき、釘が効かなくなってきます。するとさらに釘が飛び出してきます。
そうなると台風等で棟板金が飛んでしまいます。
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一番の大きな問題はこの棟板金の浮きです。

なぜこうなったのか?

先ずは塩ビ鋼板に誤った塗装仕様で塗装してしまったのではないでしょうか。
塩ビ鋼板には塩ビゾルプライマーと呼ばれる下塗り材を塗布しなければいけませんが、
誤った仕様による可塑剤が塗膜に移行し、塩ビシートが硬くなり、剥離し、めくれ上がった。

露出した鉄がサビて、釘もサビさせた。

釘穴が大きくなり、雨水が中の木を濡らし、腐食させてしまい釘が効きづらくなった。

サビていた事もあいまって、釘が抜けてしまった。

こうなると中の木材がさらに腐食し、加速度的に釘が抜けていきます。
現在は、まだ釘が効いている部分が残っており、そのおかげで棟板金が飛ぶのは防がれている状態と思われます。