そろそろ家も塗替え時期かな・・・と思ったら 1.塗料ってどんなものがあるの?

外壁塗装を考える上でまず気になるのは塗料です。

塗料の種類及び特性と耐久性について説明していきます。
説明といってもDIYは好きなのですが、塗装に関しては、ほとんど素人にちょっとだけ+αの知識程度しかないので、弊社の「住まいの達人BOOK」を片手に、誰より自分が理解できるように書いてみます。

そもそも、耐久年数とはどんな意味で使われているのでしょう。
「塗装した直後から、チョーキング、ひび割れなど、劣化症状が起きてしまうまでの期間」のことを指します。

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塗替え時期の第一の目安、「チョーキング現象」です。

手で壁を触ってみて粉が付いてくるようになると、塗膜劣化が進行中です。


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ひび割れ(クラック)

ひび割れた外壁の隙間から雨水の入り込み、ひび割れを悪化させます。
すぐにとは言わないまでも徐々に内部まで腐食してしまう可能性が出てきます。


塗料メーカーで打ち出している耐久年数とは、実際の家で試験された数値ではなく「促進耐候性試験」を用いて出されたものです。
1種、2種、3種があり、光沢保持率が80%が条件となります。
以前に用いられていたのはサンシャインウェザーメーター促進耐候性試験(SWOM)耐候形1種は3000時間、2種は2000時間、3種は1000時間となっていました。
現在はキセノンランプ促進耐候性試験(XWOM)がJIS A6909促進耐候性試験に相当します。それぞれ2500時間、1200時間、600時間です。
しかし実際の耐久年数は、外壁の材質、地域環境、気象条件、家が面している方向(南向き・北向きなど日の当たり方)等に大きく左右されるので、全く同じ状況の家はありません。あくまでも実験で算出された数字ですので、実際のところはまだ不確定です。
以上のことから、あくまで「目安」として考えた方がよさそうですね。

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北向きで日当たりや風通しの悪い外壁には、カビやコケ、藻が発生します。
高圧洗浄機で落とせる汚れなら良いのですが、
放っておくと落ちなくなってしまいます。
こういった外壁の汚れも塗替え時期のサインになります。

*この写真のような蔦は非常に厄介です。バーナーで焼き切ったり、塗膜を剥がす処置をしないと根が生き残り、再び生えてくることがあります。

塗料はどんどん新しい種類が出てきて無機や光触媒などは、メーカーさんは耐久年数20年とか30年としていますが、出たばかりの塗料なので実績がまだ乏しく本当に20年もつのかどうかは気になるところ・・・

1.アクリル樹脂塗料
アクリル樹脂は一番安価な塗料です。ただ耐久性も低いので、まめに塗り替えをする必要があります。
新築時の工事費用を抑えるために、今でもアクリル塗料を用いることが多いので、一度目の塗替えは早めに行うことをお勧めします。
耐久年数は5年~7年です。

2.ウレタン樹脂塗料
下地との密着性に優れていて、塗膜が柔らかい特徴があります。
最近では付帯部に使われる程度で、外壁の塗装には使われなくなりました。
ただし、ベランダやマンション屋上の防水に使われるウレタン塗料はこれとは異なり、通常使われるものです。
耐久年数は7年~10年です。

3.シリコン樹脂塗料
現在主流になっている塗料です。
価格と耐久性のバランスが取れており、戸建て住宅の塗替えの7~8割に使われています。
耐久年数も10~15年とバランスがよく、遮熱機能のあるものや、耐水性・耐候性に優れ、汚れを寄せつけない特性を持つなど耐久性に優れており、バリエーションも豊富です。

4.フッ素樹脂塗料
フッ素塗料は非粘着性(汚れを弾く)、耐薬品性(酸性雨に強い)、耐摩擦性(汚れが滑り落ちる)、耐候性・耐熱性(紫外線に強い)という特徴を備え、耐久性に非常に優れています。
耐久年数は約15年~20年です。
身近な例として、焦げ付かないフライパンやアイロンの「テフロン加工」など日常用品にも多く使われています。
最大のデメリットは価格の高さです。ほかの塗料と比較すると2割~3割くらい高価になります。
そのため足場の費用や人件費を考えると、戸建てのように短期スパンでの塗替えが難しい大型施設や橋で使われてきました。東京スカイツリー、レインボーブリッジ、明石大橋などです。
しかし、今は少々費用がかかっても塗装を長く持たせたいという方も増えており、一般家庭にもフッ素樹脂塗料を使う例が増えてきました。
塗膜が他の塗料に比べて固いというマイナス面もあります。圧迫する力には強いのですが、横に引き伸ばされる力には弱い傾向にあります。そのため地震の揺れなどで外壁のヒビと共に割れてしまう事がありますので注意が必要です。

5.遮熱・断熱塗料
昨今の日本は地球の温暖化やヒートアイランド現象も加わって、夏の暑さは年々厳しくなってきました。
そこで遮熱・断熱塗料が注目されてきているわけですが、遮熱塗料と断熱塗料はちょっと性能の差があります。
遮熱塗料は、高日射反射率塗料で高熱の原因となる赤外線を遮断(反射)する顔料が加えられた塗料です。夏の暑さには持って来いですね。
断熱塗料は、塗料に熱伝導率の低い樹脂を混ぜ込んでいるため、赤外線を反射するのではなく熱を伝わりにくくする効果を持っています。遮熱塗料に比べると涼しさの点では劣るのですが、冬場の部屋の暖気は外へ逃がさず、外の寒気は室内へ伝えません。
省エネ効果は抜群ですし、高齢者のいるご家庭では、コールドドラフト対策にもなります。
マイナス面は、やはり価格が高いことでしょう。価格は現在主流のシリコン塗料の約2倍ほどの費用になってしまいます。
耐久年数は8年から15年です。
また、塗装にムラができてしまうと効果が十分に得られません。非常に扱いにくい材質のため「塗りにくい塗料」と言われています。
施工経験があり、技術力のある業者へ依頼することが大切になります。

6.無機塗料
無機とは生命が作ることのできない物質で、ガラスやタイル、鉱物などを指します。
これらは紫外線に当たっても劣化しないため、より耐久性のある塗料ということができます。
ですが、無機物だけでは固すぎて塗料として塗るとはできないため、有機物を混ぜて塗料として塗れるようにしたものが無機塗料です。
つまり完全な無機塗料は存在せず、実際は有機と無機の混合塗料(ハイブリッド塗料)と言えます。劣化の原因となる有機物が入ってしまうために半永久的な耐久性はありませんが、フッ素を超える耐久性として注目されています。
メリットは耐候性が高いこと、紫外線に強い点から高対候性ができます。撥水性を持っていることで汚れにくいこと、そして非帯電性の塗膜のため燃えにくいということでしょう。
もっとも注意する点は、無機物が何パーセント以上なら「無機塗料」という定義がないことです。少しでも無機物が含まれていれば「無機塗料」と言えてしまうのということです。
デメリットとしては「価格の高さ」です。無機塗料の単価は、他の有機塗料と比べるとさらに高額となり、価格およそ5000円/㎡! 
塗膜が硬くなるため、適切な下地で塗り替えないと、ひび割れが起きやすくなります。これは施工業者の技術も大きく関わってきます。
無機塗料については、弊社社長が熱く語っていますのでこちらをぜひお読みください。

7.光触媒
最新の塗料で次世代塗料として登場しました。
「太陽の光で汚れを分解する・浮かせる」→「雨(水)で汚れを洗い流すことができる」
つまり、自然の力で汚れを落とす事が出来る。という特徴があり、さらに空気を浄化する性能を合わせもつ環境問題にも貢献できる塗料です。
塗料の白色の原料である酸化チタンが、太陽光にあたると紫外線により活性酸素をつくります。この活性酸素は強力な酸化力で有機化合物(汚れ)を分解し、水と炭酸ガスに変えます。塗膜が親水化という水をはじく状態になることで、雨が降った時に汚れの下に水が入り込み、分解した汚れを洗い流します。メーカーでは「セルフクリーニング効果」と呼んでいます。
防汚、防カビ・防藻効果や自動車の排気ガスに含まれるNOxなどの有害物質を分解除去する作用があります。
最初の方で書きましたが、耐用年数は15年から20年と言われています。
超大手のメーカーの塗料が「剥がれやすい」「効果が感じられない」ために一部取扱い中止となっています。
信頼のできない塗料を使うことはできないため、弊社では取り扱いをしておりませんが、知識としてだけ記載しておきます。


以上ざっくりと書いてみましたが、外壁の種類や既存の塗膜との相性があるので、全ての塗料がご自宅の塗装に使えるとは限らないことを付け加えておきます。
そして何より必要なのは「技術力」です。
しっかりとした調査を行い、技術力のある施工店へご相談してください。
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