店舗(飲食店)のキッチン床防水(防塵)工事【東京都港区芝浦】

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既存の状態です。
製氷機から水が漏れたときに床の防水が切れていたため、カウンターの壁を通り越して客席にまで水が広がってしまったそうです。
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左の拡大の様子です。
写真でもお分かりかと思いますが、既存の塗膜の診断としては「塗膜が薄い」「下塗りが適切でない為剥がれがひどい」「周囲の壁と床との取り合い部の隙間を埋めていない」などが現地調査時にわかりました。
オーナー様と店長様とでお打ち合わせさせて頂き、防塵塗装が良いのか防水塗装が良いのか幾つかのプランをご用意して確認して頂きました。
塗膜硬度が高く物を置いたり引きずったりする場合に優れ、清掃性も求めるなら「防塵塗装」
塗膜硬度は低いがアクリルゴムが弾力性に富み亀裂の発生を抑制し漏水を防ぐ為なら「防水塗装」
その他、営業時間に影響しない様な最短工期なども考慮してお打ち合わせを行いました。

とにかく階上のテナントなので下の階に漏水しては困るとの事で、防水性を最優先とし、今回は「ウレタン塗膜防水」をご採用頂きました。
使用したのは、「日本特殊塗料」のプルーフロンシリーズです。
下塗りは「プルーフロンプライマーU」
防水の主となる主材塗りは「プルーフロンエコ速乾タイプ」
トップコートには「GRトップ」
を採用致しました。



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工事当日、ランチの終わる14:00を待って作業に取り掛かりました。
初めに製氷機やコールドテーブルなどを外に移動して旧下地(旧塗膜)を剥がしにかかります。
スクレーパーやワイヤーブラシを使用して剥がすのですが、思いのほか簡単に全部の塗膜が剥がれてしまいました。
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スクレーパーを入れるとスッと剥がれてしまいます。
本来、旧塗膜が活膜(密着良く良好な塗膜)なら部分的に残して良い仕様なのですが、あまりにも全体的に簡単に剥がれてしまうので、すべてを完全に剥がす事にしました。
想像以上に下地と密着していなかったという事になりますね。
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塗膜を剥がし終えたら一度清掃し湿っている部分をヒートガンにて強制乾燥させます。
水廻り周囲のコンクリートは水分を多く含んでいる事が多く、部分的に涌いてにじみ上がってくることも有ります。にじみがなくなるまで熱風で乾燥させます。
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塗装や塗膜防水でかなり重要な事になりますが、下地の含水率です。
良好な密着をさせる場合、含水率を10%以内にしないと剥がれの原因になってしまいます。剥がれはその時ではなく数年後単位で症状が出てくる為、突貫で進めてしまうと今回の旧塗膜の様な状態になってしまうという事です。
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乾燥後、床と壁(立ち上がり)の端部や亀裂部を防水用下地シール材で補修するためにまずはコンクリートに対しての密着を確保するため、シールプライマーを塗布します。
透明で分かりにくいですが、塗りたては湿ったようになります。が時間が経つと吸い込まれて表面に残らないことが良くあります。
その際は表面にプライマーが残るまで塗り重ねます。
今回は3回塗り重ねました。
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その後プライマーの乾燥を待ってシール材を充填していきます。
使用したシール材は
「オートンクイックシーラント」※防水下地専用
です。
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シールの乾燥を待っている間に、ウレタン防水用の下塗りを塗布します。
プルーフロンプライマーUはコンクリート下地や旧塗膜用にも使用できる速乾型の下塗りです。
塗った所に濡れ感が出ていますよね。
ですが、10分ほど待つと、すっかり吸い込まれてしまう事が殆どです。
一度に厚塗りする事も良くないので、メーカーの仕様書には必ず「濡れ感が残るまで塗り重ねる」と記載されています。
ここで手抜くと後々で差が出ますので下塗りと言えど大切なんです。
密着に関して言えば、むしろ上塗りよりも重要な工程が下塗りの徹底さです。
外壁塗装でも同じことが言えますので、今後塗装工事や防水工事をお考えの皆さんは今回の注意事項を思い出して各業者の説明をよく確認して業者選びを行うと良いとおもいます。
その際は弊社も一候補にしていただければ尚嬉しく思います。
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2回目の下塗りです。
1回目に塗装したプライマーは予想通りすっかり吸い込まれてしまいましたので、もう一度塗布します。
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弊社職長の粕谷君の足元が
1回目に塗った場所です。コンクリートのままって感じですよね。
湿った感じのところが2回目に塗ったあと。
この濡れ感が乾燥すると少し湿り気がなくなりますが、乾燥して表面にキラキラと塗膜で艶が出ていればOKになります。
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いよいよウレタン防水主材の流し作業です。
ただいまの時刻21:00となります。
お店の定休日内での完工が必要だったので「プルーフロンエコ速乾型」を使用しています。
硬化が早いので手早く作業します。
下塗りの濡れ感もお分かり頂けますでしょうか?
1回目の時とは見た目にも違いますよね?
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手慣れた感じでヘラで均していく粕谷君
安心して見ていられます。
16歳から弊社で職人修行を積んできたので今年で9年になります。
外壁塗装だけでなくウレタン防水に関しても代表の古住が、一から何度も何度も教えて続けて今では安心して任せられる職長の一人です。
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プルーフロンシリーズは「自己レベリング性」に優れ、ある程度均すとその後自然に平らになってくれるので仕上がりの見た目も前回のローラー塗りの防水に比べて格段に良くなります。

ツルッツルです!

ただ、気が抜けないのがコンクリートに水分が残っていたり、プライマーの乾燥不足などが有ると乾燥中に気泡のように沸いたものがそのまま硬化してしまうことが稀にある事です。
乾燥時間は20℃で約6時間なので、明日確認するまで少し心配が残ります。

高速攪拌機で撹拌すると気泡が混入して膨れてしまう事も有ります。
結構主材は気を遣うんです。

エアコンで出来るだけ室温を高くして帰ります。
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立ち上がり部分についての説明になりますが、
写真で見ると凹凸が確認できると思います。

これは、わざと模様を形成した状態になります。
何故かと言いますと、先ほどご説明させていただいた「レベリング性」によるもので、
立ち上がり部に主材を厚く塗ると垂れてきた状態で硬化してしまう為、見た目が良くありません。
ですので、だれ止め材を主材に混ぜて垂れないようにし、塗膜厚を確保するために砂骨ローラー(マスチックローラー)で凹凸模様を付けて仕上げます。
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翌日、硬化後のウレタン主材の様子です。
膨れもなく、気泡もなくきれいに硬化しました。
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いよいよ最終工程であるトップコート塗装です。
使用材料は「GRトップ」
トップコートの役割は、ウレタン主材を紫外線や水分などの劣化要因から守る役割をします。
ウレタン主材は非常に高い弾力性能を持ちますが、紫外線が当たったり、水分に触れ続けたりすると劣化が早まって硬くなってしまうので保護が必要になるのです。
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今回の工事が全て完了しました。

オーナー様にも店長様にもお喜び頂けるはずです。
最終確認は後ほどになってしまいますがこれで下の階に漏水する心配もなくなりました。

「店長さん、お茶やお菓子などいろいろとお気遣いありがとうございました。」