茨城県守谷市にて屋根葺き替え工事が始まりました。セキスイかわらUの解体です。かわらUはノンアス建材の代表的な屋根材で1990年にアスベスト問題を受け再販された商品ですが、ノンアス建材の為に10年で剥離や割れなどの欠陥が多発した商品となり、塗り替えは意味がなく葺き替えが最善策となります。
屋根の親方、島田さんと私とで解体を進めていきました。
棟瓦を解体していくと、悲しい事に鳥が瓦の中で死んでいました。すぐ近くには卵も残っていましたが、固く冷たくなった卵は生まれることなくそのままになっていました。
おそらく、親鳥が温めながら餌を取りに出ようとして、出口が分からずそのまま力尽きてしまったのではないかと思います。
悲しいですが、仕方ないです。丁重に扱い弔わせて頂きました。
施工管理の小島も瓦を解体した後の下地桟木を撤去し運ぶのを手伝っています。
棟瓦の中には、当時のコーキングの使用済み容器(カートリッジ)が埋められていました。
当時施工した人は心無い職人ですよね。
見えなくなるからいいという問題ではない気がします。
2F屋根のかわらUの解体がほぼ終わり、下地は最初の屋根材であるコロニアルが見えています。
こちらのお客様は、新築時はコロニアルでどこかの営業に進められてかわらUで重ね葺きをされて今回はガルテクトに葺き替えと3度目を迎えます。かわらUを載せた当時は半永久に持つからと勧められることが多かったそうです。
解体後は、高耐久自着式ルーフィングを敷き詰めていきます。
ルーフィングは屋根の一次防水としてかなり重要な工程なのですが、種類が数十種に及び性能もかなり異なります。新築時もそうですが、リフォーム時も屋根仕上げ材にばかり目を向けている会社が非常に多いです。
最近は30年耐久の金属屋根も出てきていますが、良い屋根材を勧める前に30年耐久に見合う高耐久なルーフィングを進めるべきだと思います。残念なことに8割がた安いルーフィングが使用されているのが現状ですが・・・。
どんな屋根材も屋根に穴を開けて釘やビスで固定しているわけですから、釘穴からの下地材への漏水を防ぐのはルーフィングしかない事を念頭にプランを考えるべきだと私たちは考えています。
2Fの屋根はすべてルーフィングで包み終わりました。
これで雨が降っても台風が来てもしばらくは十分に雨水から守ってくれます。
それだけルーフィングの強度と防水性が高い商品という事ですね。
続いて、1Fの下屋根も解体。
シャインの塗装防水職人である粕谷、伊藤とともに、屋根の雨仕舞の確認をしながら作業中です。
塗装防水部隊といえど、屋根の構造を知らずして板金補修や防水処理は出来ませんからね。
塗装とはキレイに塗るだけにあらず、保護する事である。とシャインの理念にありますからね。
途中参加で現在施工管理の横内も解体を手伝ってくれました。
昔の職人時代の血が騒いでいてもたってもいられなかったのでしょうか?(笑)
小島にウンチクを指導していました。
本日の解体も終盤を迎え、弊社のトラックが満載になりました。
全体で7立米ほどの廃材処分となります。
やはり瓦Uなどの波型瓦系は廃材も多く出ますね。
コロニアル等の薄型スレートは3立米ほどの廃材で押さまってしまう事が多いですからね。
明日は雨予報なのでルーフィングをしっかり張り巡らして、解体後の雨漏りを防ぎ、明後日からガルテクトの施工に進みます。