一番の大きな問題はこの棟板金の浮きです。
なぜこうなったのか?
先ずは塩ビ鋼板に誤った塗装仕様で塗装してしまったのではないでしょうか。
塩ビ鋼板には塩ビゾルプライマーと呼ばれる下塗り材を塗布しなければいけませんが、
誤った仕様による可塑剤が塗膜に移行し、塩ビシートが硬くなり、剥離し、めくれ上がった。
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露出した鉄がサビて、釘もサビさせた。
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釘穴が大きくなり、雨水が中の木を濡らし、腐食させてしまい釘が効きづらくなった。
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サビていた事もあいまって、釘が抜けてしまった。
こうなると中の木材がさらに腐食し、加速度的に釘が抜けていきます。
現在は、まだ釘が効いている部分が残っており、そのおかげで棟板金が飛ぶのは防がれている状態と思われます。