M様邸の屋根には、ニチハのパミールという商品が使用されておりました。
2000年を境に建材にアスベストを使用出来なくなりました。
その後のスレート材は、繋ぎ材である「卵を使用しないハンバーグ」の様なもので、すぐにポロポロと割れてしまう様になりました。
そこでニチハさんは強度を保つために薄いスレートを何層にも重ね、「高圧で圧縮する」という手法で作ったスレート材を発売しました。それが、「パミール」です。
しかしこちらは経年で層と層が剥離してしまう、「層間剥離」という現象を引き起こしてしまい、比較的早い段階でボロボロになる建材となってしまいました。
塗り替える事は可能ですが、ミルフィーユのように層を重ねた表面に塗装を行っても、一番上の層から剥がれてしまいますので、塗装でのメンテナンスはおすすめ出来ません。
リスクを最小限に抑えるように塗装する事は可能ですが、それでもリスクはかなり高いですし、保証をお出しする事も出来ません。
お客様と話し合いを重ねた結果、今回はガルバリウム鋼板でのカバー工法を採用していただきました。
このように、塗り替えに適さない屋根というのが存在します。
弊社のHPに「塗り替えに適さない屋根」についてのページがございますので、宜しければご覧ください。
塗れない屋根があるってご存知ですか? →