1回目よりも濃い茶色で、木材の節や亀裂が入ったように造形した部分に着色していきます。
約4種類ぐらいの濃淡をつけた色を調色して着色しました。
かすがいの部分は一度黒く塗装して、錆びた風合いにエイジング塗装を行いました。
全体像は上記写真のようになります。
M様の奥様は、絵のご経験がおありで、外壁塗装をした当時も、色分けにはこだわりをお持ちでした。
出来る限りイメージに近づけられるよう頑張らせて頂いたのが記憶にあり、破風板を2色分けで塗装させて頂いたのですが、今回も当時ご選択頂いたグリーンとレッドの2色を、造形部分に施したいとのご要望もあり、ところどころにちりばめました。
現実の老朽した木材をモルタルと着色で再現することがモルタル造形の醍醐味だという固定観念もありましたが、アクセントにグリーンとレッドを使用して現実にない色使いがアート的には一つの工夫の仕方だという事を今回は学ばせて頂けました。
仕上げにクリアー塗装を施します。
クリアー塗料は水性系の物を使用しましたがので、塗りたては乳白色ですが。乾燥すると無色透明になります。
クリアーを塗装することで紫外線による劣化から着色した色の退色を守ってくれます。
最後に足場を解体し、清掃して無事完工となりました。