名入れ塗装を行いました。
元々あった社名を周囲の外壁色に調色した塗料でいったん塗りつぶして、抜き文字の下紙を貼り、ラインを取って文字を書いていきます。
塗料も文字が色褪せないような物がふさわしくシリコンよりも耐候性が高くリーズナブルなファインパーフェクトトップを使用しています。
外壁のシーリングは鉄骨が露出し、隙間から雨漏りが発生している事が分かっていたので、厚くシーリングを充填し、完全に雨水が侵入しないように施工しました。
目地部分とクラック部分も見落としが無いようにすべてシーリング充填を行いました。
目地部分は増し打ちでも7ミリ以上の十分な厚みが確保できるので過剰な工事にならないように打ち替えではなく増し打ちでご提案させて頂きました。
施工後は、足場を残して散水テストを再度行い、漏れがない事を確認してから足場を解体して完工となりました。
屋上の笠木周囲のアルミ板が経年で剥がれ落ちて隙間が大きく発生していました。
当然漏水の原因になっていましたので、新たにアルミ板を用意して差し込み、ALC専用のビスで固定します。
保険としてシーリングで接着もしておきました。
折板屋根の最上部の雨押えカバーの欠損がありました。
勾配が付いているので通常の雨では雨漏りはしないはずですが、吹き込むような雨の場合には漏水の恐れもあるので、ステンレス板を加工して、カバーを取り付けました。
ここでポイント。
折板屋根の場合の漏水の際にこのカバー周囲をシーリングで塞いでいるケースをよく見かけますが、絶対にやめた方がいいと思います。
なぜなら、逆効果になりえるからです。
このカバーは元々雨押えとして機能しているのですが、隙間を塞いでしまうと、棟板金を固定しているボルト周囲から水が入った場合にも水が抜けなくなり溜まってしまいます。
また、結露や微妙な隙間からの毛細管現象によって、内部に溜まった水が排出できなくなる可能性もあるからです。
カッターで下部に切れ目を入れると水がドバっと出てきたこともあるので、それだけ溜まっていたという事になります。
ですので余計に雨漏りを引き起こす事も少なくないわけです。
上記の写真はすべて室内に雨漏りを引き起こしていた部分です。
鉄骨造(S造)工場建物は、ALCの割れや隙間=直で雨漏りになります。
調査時に散水して念のため漏水箇所を確認。
なぜなら、思いもよらない場所から漏水している事もあるので、ご提案させて頂いた工事内容が的外れで無駄にならないようにするためと、安心して頂くためです。
次にシーリングを施工する箇所にマスキングをしていきます。
そして、密着を高める為にプライマーを塗布してからシーリングを厚く充填していきました。
シーリングは商品性能も重要ですが、割れの再発を発生させないためには施工の際の厚みが特に重要なのでかなり厳しく管理して、徹底施工を心掛けています。
雨樋内に汚泥が溜まりそこから雑草が生えて大変な事になっていましたので、手作業で60m近くの雨樋内の雑草と土を除去して、最後に高圧洗浄できれいにしました。
土嚢袋6袋ぐらいの泥が・・・。
雨樋のジョイントからの漏れも有ったので、ジョイントに再度ボンドを入れ直しています。
社名はいったん周囲の外壁塗装色に調色した塗料で一旦塗りつぶした状態で、型紙を貼付けラインを取って型紙を剥がします。
跡はラインに沿って刷毛で塗装していくだけです。
文字が1個1mx1mぐらいあるので、ラインに沿ってなぞればそれほど難しい作業ではないです。
何もない所に手書きで文字を掛けと言われたら自信ないですが、型通りに書けば意外と誰でもうまく仕上げる事が出来ます。
それまでに至る寸法出しとかサイズ決めとか準備段階の段取りの方が重要ですね。
近くで見てもうまく書けているのがわかります。
これで今回のご依頼いただいた工事はすべて終了となりました。