知らない事が多い!屋根のお話、『棟板金』をクローズアップ
実は屋根材よりも先に寿命がきてしまう、棟板金の事をご存知ですか?
『棟板金』とは、屋根材のてっぺんに取り付けられている部材です。弊社にお問い合わせを頂く大半のお客様は屋根材の不具合を気にされるのですが、実は屋根材のてっぺんに取り付けられている『棟板金』が先行して不具合を起こすことが多いのが事実です。
屋根のてっぺんに取り付けられているので、住んでいても余程気にしない限り見ることがないですし、そのような『棟板金』から先に寿命が来てしまうなんて思いもよらないと思います。しかし、棟板金が不具合を起こし台風や突風で飛ばされてしまう事例が後を絶ちません。
何故、棟板金は屋根材よりも先に寿命が来てしまい、台風や突風で飛ばされてしまうのでしょうか?その理由を簡単に説明していきたいと思います。
『棟板金』の下には下地材が入っています。その下地材には、現在でも通常『木材』が使用されているのです。勿論、施工時は上記の様なキレイな新品の木材です。
長年風雨にさらされる事により、棟板金と木材を止めている釘穴から水が浸入していき下地となっている木材が少しずつ腐食していくのです.下地の木材は棟板金の下にあるのに?そんな小さな隙間からでも水が浸入してしまうの?
更に説明をしていきたいと思います。
棟板金と下地である木材はピタリとはまっている為、水が浸入していくとは考えられない!と思うかもしれません。しかし、釘穴のようなとても小さな隙間からも確実に水は入っていくのです。小さな隙間からでも水が浸入していき、年月の経過と共に下地である木材が腐食していきます。木材が腐食してしまう事で、屋根材よりも早く棟板金の不具合が起こります。
何故、木材が腐食することで棟板金の不具合が起こるの?
釘穴のような小さな隙間からも水は侵入していく事が分かりました。木材は水に触れる事により腐食していきます。長年風雨にさらされる事により木材の腐食が進み、棟板金と木材を止めている釘穴がゆるんでいきます。そうすると、釘を止めている力が失われていき釘が浮いて、最終的には風の力に耐えられず棟板金が飛ばされてしまうのです。
棟板金が屋根材よりも短い期間で先に寿命を迎えてしまうというのは、そういう事だったのです。表面の屋根材はガルバリウム鋼板製が主流なのですが、金属屋根でも未だに下地には外部との相性の悪い『木材』が使われているのが現状です。
棟板金の下地の木材の不具合は、台風等の強風で棟板金が飛ばされてから気づくことが多く、飛ばされた棟板金が仮にご近所に飛散してしまい大きな事故が起きてしまった後では手遅れだと考えます。
実際に棟板金が飛ばされてしまい、棟板金の補修工事をした施工事例はコチラ。☟>>>台風で飛んでいった棟板金を補修
>>>台風被害による屋根修理
棟板金の下地の木材の状態はあけてみないと分からない。
一度目は塗装メンテナンスをご選択されるお客様が多いと思います。
塗装メンテナンスの際には、棟板金の下地確認を行ってくれる業者を選んだ方が良いと考えております。
実際のところ、棟板金の中がどうなっているのかはあけてみて見ないと分かりません。
弊社では現地調査の際に棟板金の状態
『釘が浮いているか』
『棟板金自体事態が浮いていないか』等を確認し、必要であれば触診を行い状態が良好かそうでないかを診断させて頂いております。
その際に木材が黒ずんでいたり、水が浸入している形跡があるようでしたら、十数年後の次回のメンテナンスまで下地が持つ可能性は低いと考えられますので棟板金下地の交換をお勧めしております。
弊社では木材下地に変わる『ガルバリウム鋼板』の下地材『ガルベース』を採用しております。
木のように腐食する事がなく、優秀な棟板金下地材です。
ガルバリウム鋼板製の下地材『ガルベース』について詳しくはコチラをご覧ください。
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>>>木材下地材に変わる『ガルバリウム鋼板』の下地材
塗装をしてはいけない屋根もございますので、詳しくはコチラをご覧ください。
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>>>塗ってはいけない屋根があるのをご存知ですか?
屋根はお客様が見る事が難しい部位です。
棟板金の飛びや脱落などの危険リスクも伴います。
ご不安なようでしたら、診断士が伺いますのでお気軽にご相談ください。