棟板金の釘浮き
家の経年の挙動で釘は徐々に飛び出してきます。釘が飛び出すと釘を伝って微細に雨水が浸入し、中の木材を濡らします。
木材は濡れると腐食していきますから、さらに釘が効かなくなり、加速度的に釘が飛び出してくるようになります。
そして・・・いよいよ釘が全く効かなくなり、台風等で棟板金が飛んでしまうことになるのです。
塗装をする場合は、釘の打ち直し→釘頭コーキング(9mm盛り付け)をします。
棟の構造
野地板(下地木材)→ルーフィング→野地板と角材を釘で留める→板金を被せる→板金と木材を釘で留める、です。
屋根材の割れ、欠損、抜け落ち
屋根材に割れや欠損、抜け落ちがあります。
塗装メンテナンスは可能な状態です。
但し塗装をしても、既に吸水してしまった屋根材の材質自体を回復出来るわけではありませんから、再度このように欠損したり、割れたりという事が発生してしまう可能性が高いです。弊社は塗膜保証を発行いたしますが、割れに関しては保証対象外となります。
・・・その為、塗装をする場合は高価なものを使用するのはもったいないです・・・。
塗装であれば今後のメンテナンスをこまめにする事を考え、比較的お手ごろな塗料にする事をお勧め致します。
また、もちろんですが、割れはコーキング補修、欠損部は成形補修を実施してから塗装致します。
コーキングの破断
棟板金とケラバ板金(屋根の端っこの板金)の取り合い部分です。
板金同士のジョイント部にはコーキングが入っておりますが、劣化し、破断しています。
通常、板金同士は深く重なり合っていて、コーキングが中に打ち込んであったり、何重にも防水処理を実施しているはずですが、
中にはそういった処理を全くしていない業者もありますので、表面のコーキングに劣化が見られるのであれば、
新たにコーキング処理をする必要があります。