まずはついでのサービス作業です。
2Fの男子トイレだけ匂うとの事で、おそらく排水溝のトラップに汚れや何かが詰まっているだけだと感じ、清掃してみました。
排水トラップというのは、水が溜まり臭気を溜まった水で塞ぐ構造になっているのですが、(戸建てだと、キッチンや洗面台の配管がぐにゃっと曲がっているのがトラップです。)汚れや髪の毛などが溜まると、毛細管現象で、水が溜まらずに臭気が上がってきてしまう事があります。
清掃して、水を流すと見事匂いが無くなりました。
さて千葉県柏市のパチンコ店のいよいよ雨漏り診断開始です。長雨だと屋上から雨漏りしてくるという事で、無駄な工事を勧めないためにもピンポイントで雨漏り部分を発見したいと思います。他業者は屋上防水と指摘した様ですが、私は違うと思っています。
まずは、漏水の原因となりやすい、笠木ジョイントのシーリング破断部です。そもそもシーリングの施工も良くない状態でして、通常笠木のジョイントシーリングはブリッジ工法を行わないとだめですね。
ブリッジ工法って意外と知らない方が多いみたいですが、詳しくは検索すればすぐ出てきますよ。
高圧洗浄機で、散水診断を20分ほど行いましたが、ここら辺からの漏水はなかったです。
今度は散水は弊社の施工管理兼診断士である小島くんに任せて、私は下の階の様子を見ながら、連絡を取り合い怪しい部分を順番にせめて行きます。
30分ほど順次せめて漏れはなく、聞いていた漏れのあった部分の天井を確認しながら、角度をつけてピンポイントで散水してもらうと一瞬、ポタッと下の階にしずくが落ちました。
きたー!!!
上の小島と電話で連絡を取り続けながら、音でも判断し、「もう少し右、行き過ぎ、近い近い、水滴の落ちが早くなってきてる、そこだー!」
とにかく屋上が広い事と、雨漏りは回りまわってすぐに漏れてきてくれるとは限らないので、格闘すること一時間で今回もピンポイントで発見することに成功しました。
雨漏りの原因発見率ほぼ100%を誇っているだけに、毎回発見できなかったらどうしようという思いと意地もあるので他社が見つけられない雨漏りを発見できるという事を誇らしく思っている反面、内心はホッとしている自分もいます。(^^;)
配管が怪しいと睨んだんですが、その60センチ右の目地でした。
最初のころに雨漏り怪しいランキング上位のALC目地なので、放れた状態で何度も散水している時には漏れてこなかったのですが、角度を変えて散水したら出てきました。
目地シーリングが劣化している部分は、他の方がひどい所があるので、単なる劣化が原因ではないと踏んでいます。
最下部の横溝は笠木板金が取付られているので、本来は埋めてはいけない構造なのですが、もしかしたら経年で内部の板金が腐食しているか、何かが詰まり毛細管現象が発生して逆流して漏れてくるのかのどちらかだと思っています。
本工事はお見積りを提出して、OKなら局部防水工事に入りたいと思います。
取り急ぎ応急で、目地のシーリング補修を行いました。(サービスですよ)
最下部は、原則的には埋めたくないので、少し逃げて補修し、様子を見てもらいます。
漏れが止まった事を確認してからの本格的な局部防水工事になりますので、シーリングなどの工事の様子はまたその時に記事にしたいと思います。