千葉県柏市 柏駅前ビル9階建ての外壁ロープ診断(タイル張り・目地シーリング)
今回は千葉県柏市にある柏駅の線路沿いの、テナントビルの調査にお伺いしました。通常、3F建て以上の建物に関しては、足場がないと、タイル外壁の浮きや割れの正確な診断ができません。タイル外壁の診断には、目視と打診棒を用いた打診調査が基本になりますので、打診可能な範囲の診断を行い、特に通常の浮きや割れの劣化レベルであれば、外壁の面積に対して、3~5%のタイル張替やエポキシ注入補修の見積もりを計上し、本調査は足場が掛かってから行い、数量の算出を報告します。これを、実数清算とか増減清算と言います。今回はオーナー様の意向で、事前にどれくらい劣化しているかの把握ができないかというご要望がございましたので、㎡=200円程度の費用を頂き、ロープ診断を実施致しました。
画像の様に、ロープにぶら下がって外壁面の目視と打診調査を行うのですが、この規模のビルを2~3日かけて調査を行い、図面にチェックを入れたものを見積もりと合わせてオーナー様にご提出する流れになります。ロープで下りてビルの外壁を調査するなんて「怖そう」とか「危なそう」とか危険なイメージがありますが、実は非常に事故率が低い調査方法になります。ロープ1本で下りているイメージかと思いますが、実はロープを吊る吊元も二重三重、下りるロープも二重三重に設置してますので、万が一、吊元が外れたり、ロープが1本切れたりしても、落下する事はないように安全第一で作業しているんです。
そうして、調査を終え、社内で立面図にクラックや浮き、欠損があった箇所を入力し、報告図としてご提出させて頂きます。こうする事で、実際に足場をかけて、本調査した際に、見積りよりも大幅に劣化個所が見つかり、最終的には増減清算で予算オーバー。または、予算が足らないから中途半端な工事で終えてしまう。といった事にならないある程度ズレがない予算組みが可能になります。
今回の調査では、約4000箇所のタイルの浮きやクラック、欠損が発生しておりました。タイルの浮きに対しては、数枚ずつ以内の浮きならば、ドリルで穴を空けエポキシ樹脂をタイルの裏面に注射のように接着剤を注入し、躯体と浮いたタイルの隙間に充満させ再接着をする方法が主になり、大きな面で浮いている場合など注入では物足りないと判断した部分に対しては、一度タイルを下地モルタルごと剥がし取り、新たにタイルを張り替える方法で処置します。クラックが入ったタイルや欠損したタイルは、単枚ごとに交換を行う事が可能です。今回こちらの千葉県柏市のテナントビルオーナー様に大規模修繕工事の総合的な修繕計画をご提案させて頂き、本工事もお任せ頂く事になりましたので、また改めて大規模修繕の各工事の様子を更新できればと思います。動画で工事の様子なども撮影できればと思いますので、3F建て以上の鉄骨造やRC造の建物をお持ちのオーナー様はご参考になさってみてください。管理から施工まで一貫してご対応させて頂きます。