今回の2年目点検ではクラックの補修箇所、弾性パテの上の塗料割れが少し見られました。
ソフトリシンの外壁は「疑似リシン」とも言われ、骨材を発泡スチロールのようなものにかえたもので、蓄熱性が高く、外壁の温度が上昇し、水分が逃げだせず塗膜の膨れを発生させます。
そのためソフトリシンを塗り替える際は、透湿性を最大限確保した施工が必要になります。
しかし透湿性を確保した塗装は、クラックが発生しにくい弾性塗料を使用しての塗料と比べ、どうしてもクラックの再発がしやすくなってしまいます。
今回の塗装では塗膜膨れを避けるために、透湿性を重視した塗装をしました。透湿性を確保した塗装のメリットデメリット、弾性塗料で塗装をした際のメリットデメリットは事前にお客様にしっかり説明をさせて頂き、納得していただいた上で施工を行っております。
今回の点検では見つかったひびは、補修材の弾性パテの上に乗っている塗料に軽微なひびが見られる状態ですので、外壁そのものが割れてしまっているわけではありません。
今すぐ何かしなければならないかという状態ではありませんが、そのままにしておくとひびが大きくなってしまい、外壁材を保護できなくなってしまいます。
ですので、ひびの状態を今後もしっかり確認しながら、適宜補修を行うことにしました。