屋根の状態によって、塗り替えではご対応が難しい場合がございます。
近年多発しているケースでは、アスベストが規制されだした2000年ごろに製造された屋根材系は、現在15年前後を迎え、層間剥離という建材自体の脆弱性が露呈しているものが出回っています。
代表的な物がニチハの「パミール」といわれるものです。
不安な方は、建築図面の建材仕様一覧をご確認頂き、パミール、アルザス、積水かわらU、ナチュールなどの品名が書かれている場合には一度、点検をご依頼ください。
建築図面には、カラーベストなどと記載があっても、実はパミールなんて事も実例でありましたので、実際に屋根に上って点検してもらう事をお勧め致します。
万が一そういった屋根材の使用が発覚した場合には、各種屋根材での葺き替え・ガルバ系屋根材による重ね葺き(カバー工法)などをご提案しております。
下地の野地板が健全な場合は、カバー工法がコスト的にも機能的にも有利になります。
下地の野地板の腐食が見られる場合には、葺き替えのご提案をさせて頂きます。
上記のように屋根表面の状態だけではなく、下地の状態などをよく確認する必要があります。
「屋根リフォームの種類と屋根カバー工法について」にて、屋根のリフォームの種類について詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
元々の屋根材を撤去して葺き替える場合もあれば、現在の平板スレート瓦やカラーベストなどの上に重ねて施工する「重ね葺き(カバー工法)」など屋根材によっても様々な違いがあります。
ご参考までに、建てた住宅会社ではなく、ニチハの営業マンが直接「点検しますよ!」などと連絡があった場合には、点検という口実で層間剥離の事象を補修で済ませて、隠してしまう動きがあるようなのでご注意ください。
今症状が出ている部分を補修で済ませて、その上から塗り替えを行っても、これから出てくるであろう層間剥離は、塗装では防げません。
せっかく塗装しても、数年で層間剥離が始まっては元も子もありません。