成田市 K様 ハットジョイナー施工不良によるサイディング目地の補修
千葉県成田市 K様 外壁塗装・屋根塗装概要
外壁ビフォーアフター





千葉県成田市のK様より、外壁サイディング目地のコーキング剤がボロボロに切れて、中の金属が見えているとご相談がありました。お伺いしてお調べしたところサイディング目地に使用されているハットジョイナーが新築時に正しく施工されておらず、サイディングがボロボロと剥がれている状態でした。
塗装工事範囲の保証期間
- 施工範囲
- 【外壁塗装】
高圧洗浄
クラック補修・サイディング浮き補修
下塗り(1回塗)
上塗り(2回塗)
【付帯塗装】
軒天塗装工事
破風版塗装工事
雨樋塗装工事
霜除け塗装工事
水切り塗装工事
各配管等小物塗装工事
ベランダトップコート塗装工事
シャッターボックス塗装工事
【シーリング工事】
目地部シーリング打替え工事
目地部及び窓周り増し打ち工事
【屋根塗装工事】
下地調整 タスペーサー挿入
縁切り処理
コーキング補修工事
下塗り(1回塗)
上塗り(2回塗)
【屋根付帯塗装工事】
板金部 板金部分 釘打ち替え、釘頭・ジョイント部シーリング処理
板金部下塗り 二液エポキシ樹脂防錆塗装
項目 | 工事内容 | 保証年数 |
---|---|---|
外壁 | 塗装工事 パーフェクトトップ(艶消し) 色番:ND-503 |
8年 |
屋根 | 塗装工事 ファインパーフェクトベスト 色番:ローマオレンジ |
8年 |
付帯(木部除く) | 塗装工事 ファインパーフェクトトップ 色番:ND-155 |
3年 |
目地シール | 打替工事 サンライズNB-50 色番:アイボリー |
3年 |
外壁補修・塗装

今回K様の住宅で施工不良が発見された「ハットジョイナー」とは一体どのようなものでしょうか。
ハットジョイナーとは、上の図のように外壁サイディングの目地(継ぎ目)部分に入れる金具をハットジョイナーと言います。断面を見ると山高帽、やシルクハットのような形をしているのでハット(帽子)ジョイナーと呼ばれています。
外壁の場合、ハットジョイナーは外壁サイディングに挟まれる形で設置されます。ハットジョイナーは目地幅を一定に保つ定規のような役割も担っています。また、ハットジョイナーは目地部分の耐火構造になると共に、防水効果をアップさせる働きもあります。
コーキングは雨風や紫外線などで経年劣化を起こしてしまいますが、コーキングの下にはハットジョイナーが設置されているので雨水の侵入を防いでくれます。
K様宅に使われていたハットジョイナーは、凸部分の高さが高くコーキングが十分に厚みが取れていない状態でした。コーキング剤に十分に厚みがないとすぐに破断してしまい、そこから雨水が侵入してしまいます。
ハットジョイナーが外壁の面まで出てしまっているので、今回は打ち増しや打ち替えができないと判断し目地カバーを設置することに致しました。


サイディングの外壁は高圧洗浄で、外壁に付着している汚れをきれいに落とします。高圧洗浄で汚れを落とした後は、外壁の補修をします。
サイディング外壁のひびが割れている箇所を専門の工具で切込みを入れます。一見傷をつけているように見えますが、そのまま補修材を入れるよりあえてVの字にカッターの切込みを入れることにより、より多くの面積を補修材に充てることができます。これをVカット工法といいます。


切込みを入れた箇所に、補修材が馴染むように接着剤代わりとなるプライマーを塗布します。
プライマーを塗布した後は、補修材となるパテを塗布します。はみ出した余分なパテを除去して、ひび割れ箇所の補修は終わりです。


目地カバーを設置する前に、既存のボロボロになってしまったコーキング剤を撤去します。目地カバーはその場で適切な大きさにカットします。


目地カバーをカットした後は、ビスでとめて設置していきます。


コーキング剤が十分な厚さを確保できそうな箇所は、打ち増しを行います。
屋根補修・塗装


屋根は日の当たらない面を中心にコケが繁殖しておりました。高圧洗浄で、屋根に付着している汚れをきれいに落とします。高圧洗浄で汚れを落とした後は、屋根の補修をします。


棟板金部分は釘が飛び出していました。釘が浮いた状態で放置してしまうと、台風など強い風の日や地震などで棟板金が落下してしまう可能性があり大変危険です。ですので、釘はしっかり打ち込みます。


棟板金や雪止めは金属製ですので、錆が発生してしまいます。錆止めとして、下塗りで二液エポキシ樹脂防錆塗装を塗布いたしました。


屋根板金の結合部分のコーキングが劣化しておりましたので、劣化しているコーキング材を専門の道具で切り取り撤去します。劣化したコーキングを撤去した箇所に、新しくコーキング材を充填します。


釘頭には、コーキングを盛り付ける事により経年による抜けの防止や、微細な雨水の侵入を防ぐ役割をしてくれます。コーキング処理を怠るとそこからまた水が入り劣化が始まってしまいますので、しっかりと釘頭にコーキング処理を行いました。


屋根の補修が終わったら、塗装をします。外壁と同じく下塗りをしますが、屋根は外壁と違い常に紫外線や雨風にさらされ、劣化が激しい部分です。下塗り材は基本接着剤の役割を果たす塗料の事で、接着剤は表面に出ていないと効果がありません。
その為、屋根材が下塗り材を吸い込むのが止まるまで下塗り材を塗布し続け、表面に接着剤が出てきたのを確認してから次の塗装をします。下塗り材は、今回ファイン浸透シーラーを使用しました。
ファイン浸透シーラーについての特徴はこちらでご紹介しております。


最後に上塗りをします。アンテナもサビ防止のため下塗り後、一緒に塗装をします。上塗りはファインパーフェクトベストを使用しました。「ファインパーフェクトベスト」は日本ペイント独自の技術「ラジカル制御技術」によって一般的なシリコングレードを超える耐候性を備えた塗料となっております。お色は明るい印象のローマオレンジで塗装させていただきました。
付帯塗装


水切り、軒天共に大きな劣化は見られませんでしたが、他がきれいになるとどうしても汚れが目立ってしまうので塗装をいたしました。スチール製の水切りは、塗装が剥がれると錆びてきてしまうので錆止めを塗布した後に塗装をします。


ポストも黒色から白色と、明るい色に塗装いたしました。
完成

最後に点検をして完成です。
塗装をしないコンクリート床などは高圧洗浄で長年の汚れをきれいに落としました。
千葉県成田市のK様、今回の屋根リフォームと外壁塗装では大変お世話になりました。
定期点検の際にはご案内をお出ししますので、今後ともよろしくお願いいたします。