ここで僕なりに有識者のアドバイスやウィキペディアを参考にまとめてみました。
そもそも、建築業界ではシリコン=シリコーンだと思われていますが、
正式には違うわけです。
シリコン=英語で(silicon)とは、ケイ素の事で、時に水晶、時に石英を形づくる元素を意味しているんです。
つまりは、元をたどると、シリコン=水晶の主成分でもあるという事になります。
水晶と言えばクォーツ時計の少ない誤差の重要な部分に使用されていますね。
面白いですね!
シリコンは上記の写真のように黒っぽくツヤツヤの金属シリコンともいわれる状態もありますが、多くの金属と違って電気を通しにくい性質かと思いきや、電気を全く通さないわけでもないという特異な性質も持っています。このような物質は「半導体」と呼ばれています。
はい、ここで「半導体」と言えば、現在のコンピューター産業技術の基盤には欠かせないものだという事はご存知の方も多いと思います。
Google(グーグル)や、apple(アップル)、Intel(インテル)などの、コンピューター業界では世界をリードする企業が集中している地域の名前ご存知ですか?
そうです、アメリカの「シリコンバレー」です。
つまりシリコンとは現代社会を支えるコンピューター産業には欠かせない重要なものとしての象徴と言えるわけですね。
では、建築業界でイメージされるシリコン=弾力性のある「コーキング」、高耐久と表記されている「シリコン塗料」、弾力があってブヨブヨの「ゴム状の製品」などと認識されていると思いますが、
ここでいうシリコンとは俗称で、正しくは、「シリコーン(silicone)」または「シリコン樹脂」が正しい呼び方で、半導体のシリコンとは別のものとなります。
無機塗料系のカタログに出てくるシリカ(silica)というのは、酸素とケイ素(silicon)の化合物の英語名。つまりは水晶(石英)と同じ成分を指します。
シリカ(石英)を原料とするケイ素には有機性の置換基を多数備えていることから、
置換(結合させて変質)させる事で、ガラスなどの無機物にはない界面特性を持たせることができたり、耐熱性や耐化学性、親水性や疎水性など、さまざまな機能を強化、付与できるのも特徴です。
これら置換されて別の性質を持たせたものを「変性シリコン」とも言います。
なので、塗料やコーキングのほとんどは行ってしまえば変性シリコンと言ってもいいぐらいだと思います。
シリコーン (silicone) とは、シロキサン結合による主骨格を持つ、合成高分子化合物の総称である。 語源は「silica ketone(シリカ ケトン)」の略称です。前半の「silica」はこのシリカのことで、後半の「ketone」は、代表的なもので言えば、除光液に使用されるアセトンがあり、属する化合物のグループ名になります。
【まとめ】
よくわからなかったと思いますが、
シリコンとは、石英であり、時には水晶でもあり、
何かと結びつける事で様々な変化が可能な、物質という事になります。
なのでシリコン塗料というのは、建築仕上げ塗料の中でも、一番種類が多いかもしれません。
安いシリコン塗料、高いシリコン塗料
耐候性が低いシリコン塗料、耐候性が高いシリコン塗料
ある時からラジカルシリコンやら、無機ハイブリッド塗料やら
皆さまは、塗料メーカーのいいなりにならず、業者の言いなりにもならず、しっかり比較検討して、日本での10年以上の販売実績や施工実績をしっかり確認したものだけを基準に選定する事をお勧め致します。
今回は、私のブログ史上最も科学的に踏み込んだ記事となりました。
これでも出来るだけ簡潔にまとめたつもりですが。
お見苦しかったらスイマセン