上塗りの選択よりも大切な下塗り剤、数社にお見積もりを取られた場合には会社によって違う事も有るかと思います。
簡単にお答えさせて頂きますと、サイディングによって適さない下塗りも有るのでサイディングという情報だけでは判断が難しいんです。
専門的な判断方法によって判別が必要になります。
【過去にも判断を間違った為に後悔されている方が多くいらっしゃいますのでご参考までに】
間違った業者に頼んでしまったとご相談頂く多くのお客様は、『地元で実績が一番多かったから』とか『近所で施工していて良さそうだったから』とか『会社が大きかったから』とか『昔からある地元のペンキ屋だから』など、様々な理由で依頼する業者さんを選択されております。
当時真剣に業者を選んだにもかかわらず、なぜ10年以内に剥がれたり膨れてきたりとご不満を抱えてしまうのでしょうか?
数年前までは訪問販売があの手この手で高額な外装工事を提案し、粗悪な下請け業者に安価な予算で丸投げ施工させてしまう様な、いわゆる「悪徳リフォーム業者」が横行している時期も有りました。
現在では、そのような業者が減ったにも関わらず、今だに高齢者を狙って営業を行っている業者も存在します。
最近では、インターネットで業者を探して数社に相見積もりを依頼されたり、一括見積サイトを利用して依頼されるケースが年々増えているようで、見た目がすばらしいホームページをお持ちのリフォーム会社がどんどん誕生しております。
そんな背景を考えると、昔ほど剥がれや膨れのトラブルは減ったように感じますが、実は水面下では増えているのが現実です。
リフォームシンポジウムの報告によると、増えている理由の一つに「業界新規参入」が有るようです。
家電量販店のリフォーム参入や食材宅配業者の参入、新築業者の本格的なリフォーム参入などが挙げられます。
その他に受け持つ担当者や企業レベルでの知識不足です。
塗料メーカーが推奨する標準の下塗り剤を使用していれば問題ないと判断してしまったがゆえに、早い段階での様々な不具合を引き起こす要因になってしまいます。
近年の住宅に使用されている建材は、昔の木造モルタル住宅とは違い、メーカーごとに建材の特性が違う為、汎用的に塗料を選択すると稀に密着が悪く剥がれてしまう事が起こるんです。
更に近年の新築建材は「汚れ防止機能」や「高耐久コーティング」など標準の建材と見た目ではわからない特殊なコーティングが施されている物の使用率が増えてきている為、標準的な下塗りを使用しただけでは密着せずに剥がれてしまう事が有ります。
長くなりましたが、とにかく業者選びの際には会社の規模や実績よりも『どこまで詳しく診断してくれるのか』、『専門的な診断方法が有る事を知っているのか』、『その判断方法を実践してくれるのか』など、納得のいく提案がされたかを重視してほしいと思います。
専門的な診断方法にはいくつかあり、密着しないと判断された建材にも密着させられる下塗り剤がちゃんとあります。
その下塗り剤のデータ資料を見れば確かな安心も得られると思います。
おそらく多くの担当者は悪気が有るわけではないのですが、診断に対する知識量が不足しており、
奥が深く知らない事が多いだけです。
「いつも使っているんで大丈夫ですよ!」、「保証も出すんで大丈夫ですよ!」と言われても必ず納得のいく根拠のデータを開示してもらってください。
誤解されやすいのが、
塗料カタログです。サイディング用と書いてある物はただの一般汎用品となりますのでダメな場合が有ります。
より詳しく、判断するためにはやはり実際の外壁パネルを使用し、『密着テストをしてもらう』これにつきます。密着テストについてはこちらの「下塗りの密着テストの実施について」にて手順や施工事例を記載しておりますのでぜひご覧ください。正しい密着テストを実施してくれれば、ほぼ90%相性の問題は解決されると思います。
残り10%に該当してしまう場合もございますので、現在お見積もりを取られている業者さんに不安が残る場合にはお気軽に弊社までお声かけください。
ご対応エリアにつきましては診断、お見積りは無料で行っております。