外壁屋根塗装の塗料 水性より油性が強くて長持ち? 水性と油性の違い・耐久性・メリットとデメリットを徹底解説!
油性塗料と水性塗料…外壁屋根塗装にはどちらが良いのでしょうか?
外壁屋根塗装を検討し始めた時、何色で塗装しようか…とお考えのお客様は多いのではないでしょうか?
その中で塗料について調べたり、業者と話をしていく内に『水性塗料』・『油性塗料』という2種類の塗料があることをお知りになるかと思います。
ご高齢のお客様からは、油性塗料の方が長持ちするから油性塗料の方は良いのでは?というご質問も多く頂きます。
昔は外壁塗装といえば、油性塗料が一般的に使用されていました。
水性塗料と聞くと、【水】という言葉の為なのでしょうか?
すぐに落ちてしまう・長持ちしない、といったイメージがありますよね。
しかし、昨今では人体への影響や環境問題等により水性塗料が広く知られるようになりました。
・水性塗料は油性塗料と比べたら早く劣化するのではないのか?
・水性というからには雨が続いた場合は大丈夫なのか?
・人体の影響や環境問題に配慮され、臭いが少ないのは良いけれど…
そこで今回は油性塗料と水性塗料、2つの塗料の違いはもちろんの事、水性塗料は雨にぬれても大丈夫なのか?
そして実際に水性塗料を選んでも問題はないのか、外壁屋根塗装における水性塗料と油性塗料のそれぞれのメリット・デメリットを解説致します。
塗料は主に3つの成分から構成されており、『樹脂』『顔料』『溶剤』です。
塗料は塗装した後、「樹脂」「顔料」は塗膜となって外壁を保護する成分と、揮発する「溶剤」とに分かれます。
また、この3つの主成分以外に塗膜にツヤや弾性などの機能を追加する為、「添加剤」も含まれています。
上記の様な成分から塗料は構成されていますが、そのままの状態では外壁や屋根を塗装することは出来ません。
そこで、塗料に『希釈剤』と呼ばれる液体を加え、塗料を溶かし塗りやすくするのです。
水性塗料と油性塗料の違いは、塗料に加える『希釈剤』の違いにあります。
水性塗料と油性塗料の違いは希釈剤(塗料を薄める役割の溶剤)にあり!
前述致しました通り、水性塗料と油性塗料の最大の違いは塗料に加える『希釈剤(塗料を薄める役割の溶剤)』が異なるという事です。
では、水性塗料に加える希釈剤と油性塗料に加える希釈剤はどのようなものなのでしょうか?
【油性塗料】
油性塗料に加える希釈剤は、シンナーなどの有機溶剤を使用。
【水性塗料】
水性塗料に加える希釈剤は、水を使用。
この時に加える水はきれいなものであれば水道水でも問題ありません。
水性塗料の場合どれくらいの水、油性塗料の場合はどのくらいの有機溶剤を加えるのか、等の希釈率については細かくメーカーによって定められています。
塗料・塗り方・気温・天気などによって変わってくるのです。
水性塗料は、油性塗料のようにシンナー等の有機溶剤を使用しませんので強い臭いは発生しません。
過去には水性塗料の存在がなく、油性塗料しか存在しなかった。
実は塗料にはもともと油性塗料しかない時代がありました。
過去には油性塗料しか存在しなかった為、シンナー等の有機溶剤の希釈剤を使用しなければ塗布をする状態にすることが出来なかったのです。
更に、当時の油性塗料は時に気分が悪くなるほど臭いが強かった為、化学物質から生じるさまざまなトラブルが起こることもありました。
そして油性塗料は、塗装した際に希釈剤である有機溶剤のシンナー等が揮発し塗膜が作られます。
その時にシンナー特有のきつい臭いが発生し、外壁・屋根塗装工事の最中に近隣に迷惑をかけてしまうことも…。
仕上がった後でも、数日間は臭気が残ってしまいます。
そうした油性塗料の弊害や問題を解消するために開発されたのが水性塗料です!
登場したころの水性塗料は油性塗料に比べて耐久性がなく、油性塗料よりも安く取引されていました。
しかし昨今では、耐久性が高く優れた水性塗料が数多く登場しています!
環境問題が取りざたされる現在において、水性塗料は理想的な塗料といえるのではないのでしょうか?
しかし、油性塗料と水性塗料を比べた場合実際にはどちらが長持ちするのか?
シンナーを使用している油性塗料の方が強そう…
こちらの疑問に答えていきたいと思います。
実際に油性塗料と水性塗料を比べた場合、耐久性が高く長持ちする塗料はどちらなのでしょうか?
シンナーが含まれている油性塗料の方が、水性塗料よりも強くて長持ちするイメージです。
一般的に申しますと、油性塗料の方が耐久性もあり長持ちすると言われています。
その為、前述致しました通り昔は油性塗料が主に使用されていました。
しかし!
現在では、塗料メーカーの様々な努力と技術開発によって油性塗料と水性塗料の違いはほぼなくなっていると言っても過言ではありません!
昔から、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤が人体に悪影響を及ぼすという事が問題視されていました。
そういった事から、塗料メーカーも臭いが少ない・環境に優しい等の水性塗料の開発に努力し注力し続けてきた結果、
現在は油性塗料と水性塗料の違いを気にすることなく外壁・屋根塗装ができるようになったのです!
実は…
今現在において、外壁屋根塗装工事に使用される塗料の主流は油性塗料ではなく水性塗料です。
過去は外壁屋根塗装に使用する塗料は油性塗料が主流あった為、シンナーなどが含まれた有機溶剤を使用しなければ外壁屋根塗装工事は出来ませんでした。
更に油性塗料は臭いが強く、現場での管理や体調面での問題も多かったのです。
水性塗料が開発された当初は、油性塗料に比べると耐久性が低かった為価格も安価でした。
しかし最近では、水性塗料の機能のレベルアップにより耐久性に優れた塗料が続々と登場しているのです!
水性塗料の最大のメリット、それはシンナーの強い臭いがしないという事です。
水性塗料は希釈剤としてシンナーが使用せず、水を使用します。
その為、油性塗料のような強い臭いを発しません。
油性塗料は塗膜を形成する際、シンナーが揮発するので強い臭いが発生します。
水性塗料は水が蒸発するだけなので臭いはほとんどありません。
近隣の方にも強い臭いで迷惑をかける事もないでしょう。
しかし、水性塗料も無臭ではなく、独特の臭いがあります。
水性塗料は、油性塗料の様にシンナーが含まれていませんので、引火し火災を起こす等の危険性が低いです。
引火のリスクが低い為、保管場所や施工場所に関してそれほど気にする必要がありません。
また、水性塗料は使用した道具を水洗い出来ますので油性塗料と比較すると安全且つ、扱いやすい塗料といえます。
水性塗料のメリット~強い臭いで気分を害する事が少ない
油性塗料は希釈剤にシンナー等が含まれているので、臭いが強くその強い臭いで気分が悪くなってしまう事があります。
しかし、水性塗料は希釈剤に水を使用している為臭いが少なく体調面でも安心です。
水性塗料はお住まいのお客様や近隣住民の皆様のみではなく、塗装作業をする職人さんにも優しい塗料といえます。
水性塗料のデメリット~乾燥しずらい為天候に影響されてしまう
水性塗料は塗料を塗布し、乾燥までにかかる時間が油性塗料と比べると天候に左右されやすい…というデメリットがあります。
水性塗料は希釈剤に水を使用していますので、一定の温度に達しないと乾かないという側面があり気温と湿度の影響が大きくなります。
その為、気温が低い時期や梅雨時期等で湿度が高いと乾燥までに時間がかかります。
寒冷地の冬は、気温が特に低いため乾きにくい環境になります。
また、湿度が高くカラッと晴れる日が少ない地域でも乾燥に少し時間はかかってしまうでしょう。
水性塗料と聞くと、【水】というイメージもあり『水に濡れたら溶けてしまうのでは…?』と不安に思う方もいるかも知れません。しかし、そんな事は一切ございません!水性塗料は乾燥すると、油性塗料と変わらず塗膜が雨をはじきます。完全に塗料が固まることで希釈剤として用いられた水分が蒸発することから、水に溶けてしまう恐れはなくなります。しかし、水性塗料は完全に乾燥するまでの間は水に弱い為、注意しなければなりません。塗装工事の途中で雨が降ってきてしまうと、乾く前に影響が出てしまう可能性もあります。でもご安心ください。塗装業者はプロです!優良な塗装業者であれば、天候を考えて作業をすすめて行きますのでほぼ問題はありません!
外壁塗装に水性塗料?そのような心配は必要ありません!
弊社ではお客様の不安や疑問に寄り添った丁寧な対応を心がけております!そしてシャインでは常に、【無料相談】【無料見積り】【無料診断】を行っております。お気軽にお問い合わせください!