瓦屋根について 瓦の種類によってメンテナンス方法が違う?
みなさんこんにちは!
柏・松戸市の外装屋根塗装と金属屋根専門店のシャインです!
10月に入り長引く残暑が過ぎ、毎日過ごしやすくなってきましたね!
季節は「秋」ということで紅葉を見に出かける方も多いと思います。
紅葉スポットには歴史ある建物も多いですよね。
そこで、本日のテーマは【瓦屋根の特徴・メンテナンス方法】についてです!
瓦屋根とは瓦を屋根材として用いている屋根のことで、古くから日本の伝統的な
和瓦と、欧米を中心に使われている
洋瓦に大きく分けられます。
瓦屋根の種類は、素材や成形方法によってさらに細かく分類でき、粘土を高温で焼いた
粘土瓦や、セメントに水を混ぜて形成した
セメント瓦などがあります。
粘土瓦とは、古くから日本家屋に使われてきた伝統的な屋根材です。
長い歴史の中で培われてきた技術と素材の良さから、現代でも高い人気を誇ります。
和瓦は、波を打ったような形をしており、釉薬(ゆうやく)を使った釉薬瓦(陶器瓦)や、釉薬を使わない無釉瓦(むゆうがわら)があります。
洋瓦は、元々海外の住宅で使われていた瓦で、無釉薬の素焼瓦です。
日本でも洋風住宅などで使用されています。
●釉薬瓦(陶器瓦)瓦の表面にガラス質の釉薬でコーティングした瓦です。
表面にツヤが出て、水がしみこみにくく防水性を高めています。
グラスやお皿等の陶器物も同じ要領で
「陶器瓦」とも呼ばれています。
釉薬によってさまざまな色を出せるという特徴があります。
●無釉薬瓦(いぶし瓦)いぶし瓦とは寺社の屋根に使われることが多い古来伝統のある瓦です。
瓦を焼き上げる際に、燻す(いぶす。蒸し焼きにすること)ことで、渋い銀色の独特な色合いを出し
「いぶし銀」と呼ばれています。
いぶし瓦は経年により色ムラが生じますがそのムラが味わい深く日本の風土にマッチし、和風建築よく合ういぶし瓦は古くから愛されています。
●無釉薬瓦(素焼瓦)素焼瓦は、粘土で形を作りそのまま焼いた素の状態の瓦です。
いぶし瓦とは異なり、素焼瓦は使用する土の色合いがそのまま瓦の色になります。
洋瓦は基本的に
素焼瓦です。
【メリット】
●耐久性
耐用年数は50年から100年とも言われており、再塗装のメンテナンスを基本的には必要としませんが定期的な点検は必要です。
●遮音性
粘土瓦は、厚みがあり、野地板との間に空気層ができるため、高い遮音性を備えています。
外部の騒音を効果的に遮断し、静かな室内空間を実現します。
●防水性
表面に釉薬を施すことで、優れた防水性を発揮します。
雨水をはじきやすく、屋根内部への雨漏りを防ぐ効果があります。
汚れにも強く美しい外観を長年維持します。
粘土瓦は、雨が多い日本には適している屋根だと言われております。
●デザイン性
粘土瓦は、伝統的な和風建築だけでなく、洋風住宅にもよく合うデザイン性の高い屋根材です。
さまざまな色や形、質感の瓦が販売されており、住宅の外観に合わせて自由にデザインを選べます。
また、近年では、モダンなデザインの瓦も登場しており、個性的な住宅を建てることも可能です。
【デメリット】
●初期費用が高い
粘土瓦は、素材の価格が高く、施工も専門的な技術を要するため、他の屋根材に比べて工事費用が高くなる傾向にあります。
●耐震性が低い
粘土瓦は重量が重く屋根にかかる負担が大きいという一番のデメリットがあります。
地震大国である日本では、阪神大震災以降、耐震性を重視する傾向にあるためデメリットとも言えます。
また、屋根材の初期費用も他の屋根材と比べて費用がかかるためコストがかかります。
ただ、他の屋根材と違い再塗装のメンテナンスが不要な屋根材であるため、長い目で見ればそこまで高くないと言えます。
セメントを主原料としたものを型に入れて形成し塗装を施した瓦です。
安価なため、大量生産できるという特徴があり広く普及しました。
しかし、現在ではあまり流通されていません。
現在日本の屋根材の中でも普及率が高い「スレート屋根」の主原料もセメントです。
そのためセメント瓦のことを「厚型スレート」と呼ぶこともあります。
セメントに砂利を混ぜたコンクリートが主原料の瓦で
「乾式コンクリート瓦」のことです。
成形されたモニエル瓦には、着色スラリーという着色剤が塗っているため
「スラリー層」と呼ばれる層が出来ています。
スラリー層は塗膜がのりにくい特性がありモニエル瓦の塗装をおこなう際はスラリー層を
しっかり取り除く作業をおこなう必要があります。
スラリー層が残った状態で上から塗装をしてしまうと劣化したスラリー層と一緒に塗膜が剥がれてしまう原因となってしまいます。
セメントに砂を混ぜたものに高圧プレスをかけ瓦の形に固めた屋根材です。
成型後、フッ素樹脂塗料などの高耐久性塗料で着色されています。
主に四国や九州で使用されていることが多い瓦材です。
【メリット】
●初期費用が安い
●耐久性・耐火性に優れている
●デザインが豊富
【デメリット】
●衝撃に弱くひび割れしやすい
●色あせ、苔が生えやすい
●定期的なメンテナンスが必要
モニエル瓦とプレスセメント瓦は、見た目は似たような感じですが施工方法が全く違います!
一般的な瓦の形状は、波を打ったような緩やかなカーブのある
「和瓦(わがわら)」です。
Japanの頭文字からJ型と呼ぶようになったともいわれています。
自然なカーブの部分に空気を含むために保温性に優れ、カーブ部分から適度に湿度が蒸発するために換気にも優れており、冬の寒さが厳しく、夏は湿度の高い日本の気候には最適な形状の瓦です。
フラットな形状の瓦を
「平板瓦」と呼び、FlatのFからF型と呼ぶこともあります。
シンプルな形状なので和風建築だけでなく、洋風建築にもつかわれることも多いです。
また太陽光パネルを導入したいと考えている方にも、平板瓦はオススメです。
どの瓦の種類でも太陽光パネルを載せることは可能ですが、瓦自体に凹凸がくっきりとしていると、太陽光パネルが悪目立ちしてしまう恐れがありますが、平板瓦なら太陽光パネルのフラットな蓄電池部分にもなじむため、違和感なく溶け込みます。
波打った形状の和瓦よりS字のカーブを描いているのが
「スパニッシュ瓦」です。
SpanishのSからS型と呼ぶこともあり、南欧風の風合いが強い赤土色を始めとした暖かみのある色合いによくつかわれています。
伝統的な日本家屋より洋風家屋によく合います。
スパニッシュ瓦は和瓦と同様波打った部分に空気を含むため、保温性と通気性が高いことが特徴で、保温性と通気性を維持しつつも洋風の建築を希望する方には、オススメです。
瓦屋根のメンテナンス方法は、以下のような工事がございます。
瓦の種類によりメンテナンス方法が違いますが、瓦の劣化症状を見つけたら、早めのメンテナンスをおすすめします。
粘土瓦は再塗装のメンテナンスは必要ありませんが定期的な点検は必要です。
「瓦のずれ・割れ」「漆喰の詰め直し」「棟瓦の取り直し」「葺き直し」「葺き替え」など点検により必要な改修方法がございます。
瓦は、1枚1枚に重さがあり1枚ズレるだけで徐々に全体のバランスが崩れ始めてしまいます。
瓦屋根は部分補修が可能ですので、大掛かりな修繕が必要になる前に、その都度補修されることをおすすめします。
漆喰は瓦と瓦の隙間を埋める接着剤のような役割をしています。
漆喰の劣化によりひび割れを起こして剥がれてしまうと棟に雨水が侵入し内部の土が流れ出してしまいます。
劣化が進行すると雨漏りの原因になりますので、10年を目安に定期的な補修が必要です。
また、漆喰が剥がれて無くなり棟に歪みが出ている場合は
「棟瓦の取り直し」を行います。
棟が崩れてしまうと平瓦を固定できなくなり、瓦の捲れや落下につながるのできちんとメンテナンスを行う必要があります。
瓦屋根は耐久性・防水性に優れていますが、瓦の下にある下地材(下葺き材)の
防水紙や野地板(のじいた)は、そこまで長持ちしません。
防水紙の劣化により雨漏りにつながるため漆喰同様に定期的なメンテナンスが必要です。
防水紙の寿命は環境や種類にもよりますが、
約20年です。
10年経過した頃から劣化が始まるとも言われており、地震や強風等の振動により瓦で防水紙が擦れてしまうこともあります。
定期的な瓦や防水紙の葺き直しを検討しましょう。
屋根の葺き替え工事は、経年により屋根が著しく劣化し雨漏りが起きている場合は葺き替え工事が必要です。
既存の瓦を丁寧にはがしていきます。瓦は1枚当たりの重量が重く、また瓦の落下による事故を防ぐため並べて整理しておきます。
棟部分の瓦も解体し、中の土も撤去します。土が雨水を吸い込むことで防水紙や桟木を傷めてしまい防水紙が破れていました。
これも雨漏りの原因です。
既存の防水紙を撤去していきます。長年蓄積された埃やゴミの他に、瓦設置に使用された土などが出てきますので、清掃しながら防水紙を取り外していきます。
屋根の下地を強くするため、既存の野地板の上に新しい野地板を増し張りをしていきます。
屋根材の下に設置する、防水紙(ルーフィング)が最も大事な役割を果たしています。吹き込むような台風などの雨水から家を守っているのはルーフィングと言っても過言ではありません。
ルーフィングにも種類や耐用年数は様々です。
手でちぎると破れてしまうようなものもあれば、どんなに強く裂こうとしても破れないものもあります。
シャインではサンプルを取り寄せて耐久性実験を行い合格した防水紙(ルーフィング)を使用しています。
葺き替えに使用する屋根材は
「ディプロマットスター」です。陶器瓦から金属屋根に変更すると、雨音が気になってしまいますが、自然石粒が吹き付けてあるディプロマットはその自然石粒が雨粒をある程度分散してくれるため金属屋根の中で一番音が静かです。
とても軽量で、瓦の場合1㎡あたり
約50kgですが、ディプロマットは
約7kgです。
瓦屋根から金属屋根のディプロマットへ葺き替え完成です。
石付きガルバリウム鋼板のD’Sルーフィング『ディプロマットスター』は高い耐久性で
「30年」という他社製品にはない保証期間を実現している屋根材です。
雨漏りの心配も無くなりお客様にもご安心いただけました。
セメント瓦は顔料を塗りこんだり、固まったあとに塗装して仕上げたりするため、経年により塗膜の劣化が起こります。
塗膜が劣化するとセメント瓦が水を吸い込み、耐久性が落ちてしまいます。
セメント瓦は粘土瓦と違い、定期的に素地を塗膜保護するための塗装メンテナンスが必要です。
セメント瓦は現在ほとんど製造されていないため、もし割れてしまうと代わりになる瓦が少ないため、屋根の葺き替え工事を行うケースが多くなっています。
そうなる前に定期的な塗装メンテナンスをオススメします。
モニエル瓦には表面に
スラリー層という特殊な着色層があり、これが塗装を難しくしている原因です。
このスラリー層が劣化してしまうと、瓦の表面が粉っぽくなってしまいます。また、湿気を含みやすくなりますので、他の瓦より苔が発生しやすくなります。
密着の悪い塗膜層であるスラリー層をできる限り除去しなければ、いくら適した材料で施工しても性能を生かせませんので、より時間をかけて丁寧に洗浄していきます。
高圧洗浄を充分に行った後、
スラリー強化プライマーで下塗りを行い、しっかりと乾燥させます。
今までスラリー塗膜のある屋根瓦の塗り替えは、塗装後早い段階でスラリーの脆弱層から剥離してしまい、塗装は困難とされてきました。
スラリー強化工法は、スラリー強化プライマーの開発により、この脆弱なスラリー層をタイトに補強し、強い付着性を付与する事が出来る工法です。
モニエル瓦の塗装は、下処理やプライマー塗布量がとても重要なポイントになります。流れるくらいたっぷりと塗布していきます。
下塗りが完了しましたら、上塗りを行います。
上塗りには、水系シリコンを使用し超耐候性を備えており、アクリルシリコン樹脂の連続塗膜が酸性雨などから屋根を守り、耐久性を格段に向上してくれます。
耐変色性も優れており、塗装したての鮮やかな色彩を長期にわたって維持し続けてくれます。
また、防カビ・防藻性もすぐれており、劣化を促進させてしまうカビや藻を長期にわたって防いでくれます。
2回目も1回目と同様に丁寧に隅々まで塗布していきます。
モニエル瓦屋根の塗装は完成です。
修繕計画や緊急の雨漏りにより、補修・メンテナンス・リフォームが必要となった場合は、、、
ぜひ一度シャインへご相談下さい!!メンテナンスや点検の際は、事前に知識の豊富な業者にしっかりと点検を行ってもらった上で、どのメンテナンス方法が最もオススメなのかをしっかりと見極めてもらうようにしましょう!
シャインでは、お客様の気持ちに寄り添った丁寧な対応を心がけております。そしてシャインでは常に、【無料相談】【無料見積り】【無料診断】を行っております。
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