塗り替え業界って・・・。もっとまともな業者と比較されたい

一時期業界が落ち着いたように思いましたが、最近になってまたイメージキャラを使用している大手風リフォーム会社さんが増えてきました。

2回目3回目の塗り替えをされる50代、60代の方は、そうそう訪問販売には頼みたくないと経験からお分かりなのでしょうが、建売住宅を購入された40代ぐらいの初めての塗り替えを迎えるお施主様などは、営業マンのトークに魅力を感じて「いい塗料だから」「30年持ちますよ」「自社オリジナルの高性能塗料です」「近くで施工してるので足場代がタダになります」「立地がいいのでモニターになってくれたら大きく値引きしますよ」「イメージキャラはあの有名な○○さんですから安心してください」などに興味を抱いて依頼されているようです。

確かにある程度大きな会社さんでないと芸能人を利用するような膨大な宣伝広告費はかけられません。
全国展開や数十店舗ぐらいは出店してる会社でないと難しいでしょう。
他ジャンル商品の場合、大きな会社さんが開発した商品、アプリなどは製造は本部で行っているので品質に差が生じにくいため、全国展開しても商品自体に差はほとんど生じません。そして訪問販売なんてしません。

だとしたらなぜ、塗装リフォーム会社は訪問販売するのでしょうか?
そんなに優れている塗料なら工事ならメディアやインターネットで宣伝していればどんどん問い合わせが来るはずです。

トヨタの新車は訪問販売で売りません。(バブルの頃は行っていた様ですが時代が違いますので)
美容機器も宝石も図鑑も訪問販売はほかの物よりも良いものと思わせて実際の価格よりも高く販売する傾向にあった為に淘汰されていきました。(非効率な外回り営業の人件費が発生するため高くなって当然ですが)

さらにリフォームや塗装工事は、いわば現場で製造するものです。
支店が多く母体がしっかりしていそうでも支店レベルで協力業者登録をさせるわけですから、品質にバラツキが出るのは当たり前です。新築住宅も現場で製造するため、大手でも施工する職人によってはあり得ない不具合を出しているケースも少なくありません。まして、塗装工事は、出来た製品を組み立てるだけではなく、半製品を現場で塗り乾燥させて初めて製品になります。
塗料の性能を最大限に引き出すためには、現場の職人のレベルが問われるわけです。

各支店の営業マン、下請け協力業者の職人の能力によって品質が大きく変わるので、
運次第になると言っても言い過ぎではないと思います。

また、イメージキャラを使用している、CMを流しているような大手のリフォーム会社さんは、お見積もり金額の半分は本部管理費で取っていると言われています。
当然、下請け塗装店に回る実行予算が削られることになり、仕上りに関わらない工程の手抜きが当たり前になるわけです。
現場担当も営業マンがそのまま行う事が多く深い知識はない、お客様もわからないまま、10年経たないうちに色あせ、剥がれが始まる。本当の施工を行っていれば10年色あせない、剥がれないはずだったものが同じ塗料でも現実に差が出ます。
担当に連絡しても色あせは保証していないと言われるのがオチです。
大きくて実績があっても、何かにつけて言い逃れをしたり、誤魔化したりで、諦めてしまったお施主様が数多くいらっしゃる事も知っています。
お客様自身があまり気にしないでいるケースもありますが、高性能な塗料を選択された方ほど気にして経過を楽しみにしているので後悔される方が多いようです。
そして、1回目で不適切な塗装をしてしまった場合は、2回目の塗り替えでは下処理がかなり大変になります。1回目で20年持つからと言われてせっかく高額な塗装をされたのに、10年しか持たず逆に補修費が高くついてしまう、まさに超悪循環になります。
ですので1回目の塗り替えは特に注意して業者選択をしていただきたいと思います。

予算の少ない大手ではただ塗ってキレイにする塗り方しかできず、長く持つように塗る徹底した工程は行えません。
腕のいい職人さんほど、結果が分かっているので大手塗装リフォーム会社の仕事はしない傾向にもあるようです。
弊社も10年前まではまだ大手ハウスメーカーやリフォーム会社の下請け仕事を頂いておりました。実行予算25万円なども平気でありました。「明らかに塗料 が足らない」と報告しても何とか足らせてくれと言われたり、塗装しても剥がれる事が判っている部分が有った場合、「塗っても持ちませんよ」と報告しても大丈夫だから塗っといてと言われ、渋々仕上げることも多々ありました。1年後に案の定、剥がれると一度だけ塗りなおしてきてと言われ、補修費は一切もらえない。だから言ったのにと言いたくても言えない立場の弱い下請けが本当に苦しかった。今でも下請け時代に知り合った仲間と集まる事もありますが、現状は変わっていないようです。

取引をやめたくても仕事がなくなる事が怖いため、付き合い続けるしかないのが現実です。
昨今は、業界全体が競合の飽和による供給過多な状況なので値引き合戦が激しくなっています。ゆえに低予算しかもらえない協力業者が多く施工レベルの低下が広がっています。柏市のある訪問販売大手リフォーム会社も最近撤退しました。高額な見積もりにも関わらず、クレームに対して不誠実な対応をしたため、消費者センターに報告され停止命令が下ったそうです。
お客様からしてみれば、長く実績のある大きな会社に頼めば安心と判断するのは当然だと思います。

今は、塗装業界はおいしいみたいな情報で新規参入してくる企業も増えてきています。インターネットでも競合が増えてきたように感じます。中には職人がいないのに自社施工を謳う会社もあります。
確かに塗ってキレイにしその時お客様に喜ばれる。だけだったら簡単かもしれません。
ですが、塗装工事の本質は塗って保護して長く美観性を持たせる。10年、15年後の安心のための塗装のはずです。
塗膜のような薄い膜で建物の保護をするわけですから、ただ塗るだけのような簡単な世界ではないはずです。

僕たちは、まさにそんな時代だからこそ、今一度塗装工事の本質を見極め、レベルの低下した建築塗装職人の枠に成り下がらない様、本物を提供し続けて行きたい。