外壁リフォームをする時に、まず気になるのは費用ですよね。常日頃から目にしているものでもないため相場がわかりにくい上、聞く人によって値段はさまざま…。
ある程度、かかる費用を知ることでしっかりと準備してリフォームをすることができます。費用を把握するためにできることと、現場に合わせた支払いの選択方法を見てみましょう。
コラムのポイント
・外壁リフォームの詳しい費用を把握するためには、インターネット上の情報だけでなく、まずは外壁診断をしてもらい見積もりを出してもらうようにしましょう。 ・費用は、使う外壁や塗料のグレード、効果によって変わってきます。 ・外壁リフォームに向けてコツコツ貯蓄をしたり、リフォームローンを利用したりして、必要な時に最適な外壁リフォームをおこないましょう。
外壁リフォームを考えたら…まずは見積もりを
外壁リフォームを行う場合、いくら費用がかかったのか、どのような工事を行ったのかはインターネットで調べることができます。しかし、費用を知ることはできますが、今住んでいる家とは建てた工務店だけでなく、気候や環境、築年数、関わった職人スキルなど全て違うのが実情です。
今の家の状態を見て、外壁リフォームにいくらかかるか把握するためには、まずは見積もりを取りましょう。簡単な延べ床面積や外壁タイプを入力してシミュレーションすることもできますが、見積もりを取ることをお勧めします。家に業者が来るのはちょっと…騙されたら嫌だし…と思うかもしれませんが、もっとも的確な方法です。
見積もりの流れ
① お問い合わせ
まずは業者にお問い合わせです。メールまたは電話にて連絡をし、おおまかな外壁状況のヒアリングをしてもらいます。その際、都合がつけば訪問日時の相談もしておきましょう。
・外壁の種類
・現在状況
・築年数(今までの外壁リフォーム経験の有無)
などの情報を準備しておくと、スムーズに話を進めることができます。
② 訪問診断当日
お問い合わせで決めた日程で、訪問診断が行われます。
視診や触診だけでなく、専門の器具を使い本格的な調査を行います。
・打診棒調査打診用のハンマーで外壁を叩きながら行う調査のことで、塗膜やタイルの浮きをチェックします。
・含水率測定塗膜の劣化やひび割れなどによって、外壁は雨水を含んでしまいます。水分を含んだ外壁の上から塗装してしまうと、含まれている水分が蒸発しようとして新しい塗膜が膨れてしまう場合があります。目で見て、どのくらい水分を含んでいるかはわからないので、含水率を見て塗装が可能な状態かチェックします。
・ひび割れ調査ひび割れの状況を調査します。その上で、どのような補修方法が適正かをチェックします。
・30倍スコープ調査目には見えない劣化も、スコープを使うことで詳細にチェックすることができます。
・赤外線調査外壁を傷つけることなく、漏水を視覚的に確認することができます。壁の内部の状態をチェックします。
・シーリング調査シーリングとは、建物の隙間を埋めるゴム状の材料のことを言います。このシーリングの劣化状態をチェックします。
・温度設定遮熱塗装の効果は持続しているのかなどの温度差をチェックします。
・実際の塗装面測定正確な施工面積を算出し、実際に塗装をする場合どれだけの面積に塗装をすることになるのか、という数値を出します。
・単眼鏡検査小型の望遠鏡を使い、屋根に上がれない場所でも確認をします。
これだけのチェックをおこないます。これらは職人でなければ判断できないことがほとんどですし、実際に業者にお願いしたからこそ把握できることなのです。
③ 診断書・見積り書の出来上がり
診断書を元に、見積もりが出来上がります。
もしも外壁リフォームを今おこなう場合、現場の状況や立地、日当たりの状況、周辺環境に合わせて、塗料などの材料をチョイスして計画を進めることもできます。
このような流れに沿って外壁診断を行い、見積もりを出すことができます。シミュレーションではわからないことも、詳しく知ることができます。
正確な外壁リフォーム費用を知るためにも、ぜひ見積もりを取るようにしましょう。
外壁塗装の費用の相場
外壁塗装は、人件費や材料費など全て含まれています。ここで、費用を大きく左右するのが外壁や塗料です。
外壁や塗料は、グレードや耐久年数、使用量によって大きく価格が変わってきます。
外壁(塗装面積150㎡の場合)
・モルタル外壁(578,000円)
日本ペイントの水性シリコン塗料を使用した場合の料金。
・サイディング外壁(732,500円)
日本ペイントの水性シリコン塗料を使用した場合の料金。
・ALC外壁(789,000円)
ALCパネルを日本ペイントの水性シリコンで塗装した場合の料金。
ALCパネルとは、軽量発泡コンクリート(autoclaved lightweight aerated concrete)の略で、近年主流の窯業系サイディングよりも厚みが有り、地震や割れに強く、断熱性も高い。
塗料別
ダイヤモンドコート(875,000円)
日本ペイントの認定施工店のみが施工可能な、長期美観・高耐久なダイヤモンドコートの施工参考価格。
仕上げの超低汚染クリアーコーティングで10年以上色褪せない外壁が実現。
ガイナ(高性能遮熱・断熱塗料)(787,000円)
高性能断熱塗料ガイナの施工参考価格。
宇宙ロケットの断熱技術を住宅に応用し、防音性や防露性、高耐久、防カビ性など様々な性能の利点がある。
このように、同じ場所に使う外壁、塗る塗料でもものによっては20万円近く差があり大きく価格が変わってきます。
見積もりを取る段階で、どのような外壁や塗料を使うのか、予算を考慮し変更することは可能なのか、などは確認しておきましょう。また、外壁の損傷状態によって、家を守るためにあえて高い外壁や塗料を勧められていることもあります。どのような理由でこの価格になるのかをしっかり確認し、理由もきちんと説明できる業者に今後も頼むと安心です。
気になる支払い方法は?
外壁リフォームは数十万円単位での資金が必要です。いざ必要な特にすぐに行動できるようにしておきましょう。
【コツコツと貯蓄をしておく】
外壁リフォームは、築10年が目安といわれています。これは、塗料の耐久年数からみた年数です。
家を建てたばかりですでにお金がかかったのに、またか…と思うかもしれませんが、月5000円の貯蓄でも、10年貯めれば60万円になります。手元にあるのとないのとでは、安心感が大きく異なります。
いつかはやってくる外壁リフォーム、コツコツと備えておきましょう。年月は貯蓄の味方をしてくれますよ。
【リフォームローンを利用する】
とはいえ、急遽外壁リフォームが必要になってしまった、調べていくうちにグレードの高い塗料でのリフォームをしたくなった、と状況が変わることも多々あります。
そんな時は、リフォームローンを利用するという方法もあります。全額利用だけでなく、足りない分を分割で支払う、ということもできます。
リフォームローン専用口座を作ることなく、申込書に記入して即日審査をすることができる上、現在使っている銀行口座を使うことができます。また、ローンとはいえ低金利(2.85%)で簡単に利用することができます。最大15年(180回)までの支払が可能なだけでなく、最低10万円から利用が可能で、月々5000円から返済することができます。
リフォームローン利用の流れ
1、ローンの申し込み用紙に記入後、ローン会社に提出
↓
2、ローン会社からの確認の電話に対応
↓
3、ローン会社から審査の可否の連絡を受けた後、正式な工事契約書の締結
↓
4、外壁リフォーム終了後、ローン会社の完了確認書にサインをして提出
↓
5、記入した支払開始日より、毎月指定の口座からローン会社へ引き落とし開始
このような流れになるので、リフォームローンを検討されている場合は業者に確認してみましょう。
費用を把握して納得の外壁リフォームを
いくら費用が必要で、どんな工事をするのかがわかれば、安心して外壁リフォームを行うことができます。
見積もりや費用、工事内容の説明をしっかりとしてくれる、頼れる行者に外壁リフォームは頼みましょう。
シャインは、先ほどご説明した外壁診断は全て無料で行っています。知識豊富で経験値の高い職人が対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。