リフォームには多額のお金がかかる、というのが世間の認識です。実際に、使う塗料や外壁の種類、現段階での損傷具合によっては100万円以上かかることもあります。
そこで利用できるのがリフォームローンです。リフォームローンは、住宅ローンに比べ比較的利用しやすいのが特徴です。今回は外壁塗装に関わるお金の話をまとめてご紹介します。
コラムのポイント
・リフォームローンは、民間の金融機関で取り扱われており、無担保ローンが一般的です。借入審査が早く比較的容易に手続きをすることができます。 ・信用情報機関の記録や勤務状況、年収などによってリフォームローンの審査に通るかが決まります。 ・外壁の状態や資金プランなど、あらゆる状況をもとに賢くリフォームローンを活用し、メンテナンスをしながら大切な家を守っていきましょう。
外壁リフォームにはこれだけの費用がかかります
ポストによく入っているチラシを見て、こんなに安くリフォームできるんだ…と思ったことはありませんか?外壁リフォームは、施工を行う業者によって価格が変わってきます。安くリフォームをおこなう業者に魅力を感じるかもしれませんが、今後10年、大切な我が家を守ってもらうための費用として最適な価格、技術力かどうかを見極めることはとても重要です。
確かな技術、外壁や塗料のクオリティーから見たときに、外壁リフォームを格安で…というのはやや難しいかもしれません。
外壁(塗装面積150㎡の場合)
・モルタル外壁(578,000円)
日本ペイントの水性シリコン塗料を使用した場合の料金。
・サイディング外壁(732,500円)
日本ペイントの水性シリコン塗料を使用した場合の料金。
・ALC外壁(789,000円)
ALCパネルを日本ペイントの水性シリコンで塗装した場合の料金。
ALCパネルとは、軽量発泡コンクリート(autoclaved lightweight aerated concrete)の略で、近年主流の窯業系サイディングよりも厚みが有り、地震や割れに強く、断熱性も高い。
塗料別
ダイヤモンドコート(875,000円)
日本ペイントの認定施工店のみが施工可能な、長期美観・高耐久なダイヤモンドコートの施工参考価格。
仕上げの超低汚染クリアーコーティングで10年以上色褪せない外壁が実現。
ガイナ(高性能遮熱・断熱塗料)(787,000円)
高性能断熱塗料ガイナの施工参考価格。
宇宙ロケットの断熱技術を住宅に応用し、防音性や防露性、高耐久、防カビ性など様々な性能の利点がある。
家の形状や現場の状況によって価格は多少価格が前後することもありますが、決して安くはない出費です。
『職人が正しい知識を持ち、正確な工事を行う業者』
は大前提に施工業者を選びましょう。
リフォームローンとは?
外壁リフォームをしたいのに、資金が足りない…急遽工事をしなければならなくなったため準備ができていない…という時はリフォームローンを利用することができます。リフォームローンは、民間の金融機関で取り扱われています。無担保ローンが一般的で、借入審査が早く比較的容易に手続きをすることができます。
住宅ローンとの違いは?
リフォームローンと住宅ローンは、同じ家に関わるローンですが中身が少しずつ違います。
違い① 金利の違い
リフォームローンの方が、住宅ローンに比べると金利がやや高くなる傾向があります。とはいえ、利用するローン会社によっても金利は異なってきますし、利用する時期によってもキャンペーンなどの関係で金利が変わることもあります。長期的に返済していくと考えると、金利は安い方がもちろんいいでしょう。
各ローン会社のホームページでは、借入額や返済期間を入力して金利を調べることもできます。参考にしながら、返済計画を立てていくと良いでしょう。
違い② 融資限度額の違い
ローン商品によっても違いますが、リフォームローンは融資限度額が比較的低めに設定されています。低めの設定だからこそ、借入審査が比較的早く行われるのです。
外壁リフォームを検討しているが、屋根もまとめてリフォームするので500万円以上かかりそうだ、という時はリフォームローンでは足りない可能性もあります。必要額を把握した上で、借入金額を導き出していきましょう。
違い③ 団体信用保険の有無
もしもローン返済中に、働けなくなったり死亡したりすると、返済し続けることが難しくなってしまいます。そんな時に、生命保険会社が契約者の代わりにローン残高を支払ってくれる保険のことを団体信用生命保険といいます。長期間返済を想定しているのであれば、何があっても大丈夫なように団体信用生命保険の有無を確認しておきましょう。
リフォームローン利用の流れ
リフォームローンを利用する時は、外壁リフォームを頼む業者に相談してみると良いでしょう。大手ローン会社と提携していたり、長年付き合いのあるローン会社で頼めば金利を下げてくれたりする場合があります。業者を仲介することで、スムーズに申し込みを進めることもできます。
リフォームローン利用の流れ
1、ローンの申し込み用紙に記入後、ローン会社に提出
↓
2、ローン会社からの確認の電話に対応
↓
3、ローン会社から審査の可否の連絡を受けた後、正式な工事契約書の締結
↓
4、外壁リフォーム終了後、ローン会社の完了確認書にサインをして提出
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5、記入した支払開始日より、毎月指定の口座からローン会社へ引き落とし開始
このような流れで、リフォームローンの申し込み、契約、支払いを行います。わざわざ新しく口座を作らなくてもいい場合もあるので、確認してみましょう。
気になるリフォームローンの審査基準
リフォームローンが使えるのはありがたいですが、もちろん審査に通る必要があります。
審査基準その⒈ 審査時の年齢
未成年でもリフォームローンの申し込みは可能です。しかし収入面での信頼を得にくい場合が多いため、審査に落ちる可能性が高くなります。同様に、あまりに高齢での申し込みも、返済し続けていくことができるのかといった視点から、難しいかもしれません。
審査基準その⒉ 今までの信用情報
これまでのクレジットカードの支払い、ローンの返済履歴は全て信用情報機関に記録として残っています。その記録を確認し、信用できる人物で返済可能な金額を借入れようとしているのであれば、審査に落ちる可能性は低くなります。
信用情報とは…
信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
近年、クレジットカードを利用して買い物をしたり、ローンを利用して自動車を購入するなど現金を使わずに支払をすることが増えてきています。このように現金を使わずに「個人の信用(期日までにお金を支払うという約束)」にもとづく取引を「信用取引」といいます。
そして「個人の信用」を客観的に表した情報が「信用情報」です。
信用情報には、クレジットやローンなどを利用した際の契約内容や返済・支払状況(期日通りに返済・支払したかなどの利用実績)、利用残高などに関する情報が記録されており、新たにクレジットやローンなどの利用を希望する際にクレジット会社やローン会社などが皆さまの「信用力」を判断するための参考情報として確認しています。
信用情報は、皆さまの「信用力」を表す唯一の情報であり、「個人の信用」にもとづくサービスの提供を希望する際に大切な情報です。
審査基準その⒊ 年収
外壁リフォームを行う場合、場合によっては数十万円の貸付をおこなうことになります。そのため、年収は大きな審査基準になります。
生活費もギリギリなのに、さらに多額の返済が増えるとなると、完済されないリスクの方が高くなってしまいます。そのため、あまりに年収が低い場合は審査に落ちる可能性が高くなります。
審査基準その⒋ 勤続年数
勤続年数も重要です。一つの会社で働き続けることができる人間性を見る手立てにもなりますが、今後どの程度の収入が確保できているのか、現段階の収入はどのくらいか、などを確認するためです。安定収入を長期間確保し続けられている人、今後もその可能性が高い人であれば審査も通りやすいかもしれません。最低1〜2年は勤続年数があるといいでしょう。
これらの審査を乗り越えることで、晴れてリフォームローンを貸し付けてもらうことができます。
賢く外壁リフォーム計画を!
外壁リフォームには多額の資金が必要になります。しかし、資金がないから、もったいないからといってリフォームせずに放っておくと、家にダメージが蓄積し、外壁リフォームにかかる以上の資金が必要になります。
取り返しのつかないことになる前に、賢く資金計画を立てて外壁リフォームをおこないましょう。
シャインは大手ローン会社様と提携しております。金利や手続きについては、外壁リフォーム見積もり時以外でもすぐにご説明させていただきますので、気になる方はお問い合わせください。