千葉県柏市 4階建て福祉施設(介護施設・老人ホーム)のベランダコンクリート床にウレタン塗膜防水改修工事を行いました。
高齢者住宅なので、TXフリーの健康被害を最小限に抑えた仕様で、
下地調整後、プライマーを塗布し、ウレタンを2回流し、最後にトップコートを塗装して完成です。
トップコートは艶消しタイプの防滑仕様です。
全体空調の排水管から常時水が出てくるので外に逃がす工夫をしました。
換気フードからも結露水が垂れてくるので養生で受け皿を作成
まずはコンクリート用プライマーの塗装です。
その後、ウレタン下地用のシーリングにてクラックや立上り部分にシーリングを行います。
防水工事の際は速乾型を使用しています。
数時間乾燥後、ウレタン主剤の流し延べ1回目を行います。
ウレタン主剤流し延べ2回目は4人で一気に流して均していきます。
ウレタン主剤の流し後の様子です。厚さは3mm仕様で施工しているので、硬化促進剤を混入しこのまま翌日まで乾燥を待ちます。
トップコート施工後の様子です。
高齢者の転倒防止の為にノンスリップタイプ(防滑型)のトップコートを塗装。
濃いグレーで落ち着いた仕上がりにしました。
雨が降った後も、しっかりと撥水、排水ドレン周りも脱着し、奥までしっかり防水膜を形成して長期的な防水性能を発揮してくれます。
よくあるケースで、ドレン周りは脱着せずにウレタン防水を行っている状態のものを多く見かけますが、それでは縁が切れているため、隙間から水分が侵入し、知らず知らずのうちに漏水の原因になってしまいます。
ウレタン防水一つ取っても、こういった細かい作業に後々の耐久性がかかわってくるポイントになります。
15年でメンテナンス時期なので、雨漏りや爆裂などの症状が発生する前にちゃんとメンテナンスしておきたかった。
入居者からも汚れがひどく、割れも出ているからやってほしいとの要望もあったためです。
高齢者住宅なので、TXフリーの健康被害を最小限に抑えた仕様で、ご提案させて頂きました。
また、温かい時期だとエアコンを使用するのでエアコン排水が出てくると床防水が出来ないため、夏場を避けて11月まで待って施工させて頂きました。
トップコートは艶消しタイプの防滑仕様にしているので、雨が降って床が濡れても滑らないように工夫しました。
色合いも濃いグレーで高級感があり、艶消しの落ち着いた感じが良く、太陽光がギラギラと反射しないので入居者さんもとても満足しています。
途中、エアコンを使用した方がいたようで、ご迷惑を掛ける事もありましたが、気持ちよく柔軟に対応してくれて感謝しております。