新築時から約14年経過しているとのことですが、チョーキングの発生がみられませんので難付着ボードの可能性がありました。
難付着ボードとは表面に光触媒コートや無機コート等の処理が施されているため一般的によく使用される下塗り材との密着が悪く、一旦は密着しているようになりますが、塗装後数年でボロボロと剥がれてきてしまいます。
これまで難付着ボードの塗替えは困難とされてきましたが、現在は難付着ボード専用の下塗り材が発売され塗替え可能となりましたので、塗装テストを行いました。
クリヤー塗装後にテープ剥離テストを実施。塗膜の剥離は見られませんでした。
浮いている釘は打ち込み、釘頭をパテで盛り付け、浮きの再発を抑制します。
サイディングのクラックもパテ処理をおこないます。
正面目地部コーキングが大きく破断しています。
シーリング機能が失われていると言えます。破断した隙間から雨水の侵入をゆるしております。ここまで破断してしまうと、増し打ちでは長期間の耐久性は維持できません。
雨水が侵入するとサイディング自体の劣化に繋がりますのでコーキングの打替えを行いました。
Y様邸の屋根は瓦のため塗装の必要はございません。
釘の打ち込みとコーキング処理は通常通りの弊社の標準施工です。