雨筋が発生しているベランダ周り等は外壁が著しく吸水している箇所です。
サイディングは吸水すると1.5mm程膨張し、重さで1.5倍になります。その後昼間日光に当たると乾きます。それを湿乾伸縮とよびます。
湿乾伸縮を繰り返すとサイディングは反ってきます。
サイディングが吸水した状態で、冬場は凍る事があります。凍るとさらにサイディングは膨張し、サイディングの内部を脆くしてしまいます。
それを繰り返すうちに表層の塗膜が剥離してくる現象を凍害と呼びます。
凍害が発生している箇所は特に脆くなっている箇所ですので、しっかりと悪くなった塗膜をケレンで除去します。その後浸透し、内部で膜を造るような下塗りを塗布し、素地強化を行います。
サイディングが浮いているところは、サイディングの反りを無理やり直そうとすると割れてしまったりする為、これらはビス止めをして浮き補修をし、若干浮いている部分はコーキングにて補修致します。
0.3mm以下のクラックは弾性パテによる補修、
0.3mm以上のクラックはVカット工法で補修していきます。
ベランダに勾配が取られておらず水溜りができるということでしたので、勾配をつける工事から行い、防水施工をいたしました。
(ダイフレックス使用)
ルーフィング(防水シート)の貼り直しをします。弊社は防水型全面粘着型ルーフィングのアンダーガムロンKを使用します。
積雪の多い寒冷地でも使用できるルーフィング材です。
スーパーガルテクト本体を取り付けます。
野田市A様はご自身で屋根の材質が、問題のある屋根材(パミール)であることを調べて、塗装が不可であることをご存知でした。
塗装が出来ない屋根材でしたので、カバー工法をご提案し、採用していただきました。
ベランダは勾配が取れておらず、水が溜まる状態でしたので勾配をつける工事をして防水処理をいたしました。また、雨漏りの原因になりそうな箇所はコーキングを打ち仕上げております。