千葉県柏市O様邸の外壁は窯業系サイディングボードでして、チョーキングで色褪せはもちろん、サイディングの割れや内部結露がしやすい窓周りの一部に凍害による劣化が進んでいました。
凍害というのは2000年以前は法令的な規制がなかったため新築時の建築でサイディングを下地に対して直貼りする工法がほとんどでした。そのため内部に湿気が籠り水分が凍結⇒溶解⇒凍結を繰り返し、サイディング事態をボロボロに脆弱化してしまう症状の事を言います。
O様邸は通気工法で建築されていましたので、そこまでのひどい部分はなかったのですが、部分的に結露しやすく通気が取りにくい下地の張り方をしていると通気工法でサイディングが張られていても発生するケースがあります。
こういった部分に、通常の下塗りを使用した3回塗りで仕上げてしまうと、数年で剥離が始まったりしてしまいます。
脆弱化した部分には、弱った層は出来るだけ除去し、浸透強化シーラーを十分に吸わせ(最低3~4回)て素材を固めてから通常の下塗り上塗り工程に進まないと長く持たせる事は出来ません。
あまりにひどくなってしまった場合には、交換を余儀なくされる事もあるため、早めのメンテンスが重要となります。