モニエル瓦(乾式洋瓦)は主成分はセメントですが、発がん性があると言われるアスベストを一切使用せず、半乾式押し出し成型の高度なコンクリート成形技術によって製造されるため、陶器の瓦の様な焼成加工も不要なので二酸化炭素の発生も最低限に抑えています。
デザインにも多様性があります。
セメント瓦ではありますが、普通のセメント瓦とは少し違っています。
一番上の層である塗膜の下にスラリー層(着色したセメント層)と呼ばれる層があり、
その下がセメント系の瓦になっているのです。重ねの部分がボコボコとしているのがモニエル瓦です。
塗膜が劣化してスラリー層に汚れが付いていることが多いのですが、脆弱なスラリー層を完全に取り除かないと、塗装後に塗膜が膨れたり剥がれたりして、施工トラブルの原因になりますので、リフォームの際はまず高圧洗浄などでスラリー層をできるだけ除去します。