和瓦屋根の棟の造りは単純で、切妻屋根の場合、天辺に土を盛り→のし瓦を載せ→土を盛り→のし瓦を載せを繰り返して丸瓦を載せます。
最後に野地板(下地木材)に固定している針金を回して縛り、完成となります。
「え?そんなのでちゃんと固定されているの?」
と思った方!その通りです。
昔ながらの工法なので結構アバウトなんですよね・・・。
どうして棟がそんな造りになっているかというと、下から瓦を並べていくと左図の通り、天辺に隙間が出来ます。家それぞれ勾配や形状等違いますから、ちょうどはまる瓦が無いんですね。
また構造的に和瓦は桟木に瓦をひっかけるだけ(自重でずれにくい)ですから、天辺はひっかけようが無いんです。その為、棟を造るしかありません。