最近、ChatGPTやGoogleのGeminiなどのAIを使って「〇〇市 外壁塗装 おすすめ」「屋根リフォーム 相場」と調べる方が多くなっているんじゃないでしょうか。
条件を入力するだけで候補を整理してくれるため、とても便利な時代になりました。
しかし、業界で長くリフォームに携わってきた身からすると、「AI検索の普及によって、一般の方が本当に選ぶべき優良業者にたどり着きにくくなっているのではないか」と感じる場面が増えています。
1. なぜAI検索で「本当に良い会社」が見つけにくくなっているのか
AIは膨大なウェブ上の情報を読み取って回答を作成しますが、現時点では「その情報がこれから工事業者を見つけたい方向けに最適な答えなのか」や「最適な施工店なのか、単なる紹介サイトなのか」を正確に判別できるわけではありません。
そのため、AIの回答には次のような偏りが生じています。
- 「中身が薄くても上位に表示されてしまう」 専門知識や本当の意味での満足度が乏しい会社であっても、AIを駆使すれば検索にヒットしやすい長文の記事を短時間で作り上げることができます。
- 「資本力の大きいポータルサイトが優先されやすい」AIは情報の網羅性を好むため、全国の業者を掲載している「一括見積もりサイト」や「大手比較サイト」を優先して上位に挙げる傾向があります。
- 「地元密着の職人肌の会社が埋もれてしまう」 地域で何十年も誠実に施工し、現場仕事の合間に社長や職人がコツコツ発信しているような良質な施工店が、AIのアルゴリズム上うまく拾われないケースが目立っているそうです。
2. 一括見積もり・紹介サイトの仕組みと、施工費用への影響
AIの回答をたどっていくと、結果として一括見積もりサイトや仲介プラットフォームに行き着くことが少なくありません。
「紹介サイト」や「一括見積サイト」は非常に便利なサービスです。
一度の問い合わせで、待っていれば複数社から現地調査のアポ連絡が来ますので、業者比較のために自信で一軒一軒問い合わせをする煩わしさがなくなります。
ですが、デメリットとしては、自社で集客ができている地元で長く経営している会社は、常に紹介サービスを必要としていないので、地元の優良企業とはそもそも紹介サイトでは出会う事ができません。
紹介サイトには、「優良業者のみを紹介」と記載している場合でも、けしてそうでもない事実は知っておいて損はないでしょう。
オススメの方法としては、
・『自身でネット検索して2社ぐらいは問い合わせる』
・『一括見積サイトで、2~3社紹介を受ける』
・『合計4~5社には相見積を取ってみる』
ハウスメーカー系の住宅をお持ちのお施主様は、特に注意が必要で、ハウスメーカー系の施工実績と施工後の経過状況が見える施工会社以外に依頼しないほうがいい事実があります。
特に大手ハウスメーカーの場合は、各社でオリジナルの外壁材や屋根材を開発しているので、それぞれの建材や構造に癖があります。その癖を知らずに、一般的な工法で塗装や屋根改修をしてしまうと、施工後に工事不良などのトラブルになりやすいからです。
ハウスメーカーは高額すぎる!とお思いかもしれません。
安い会社に頼みたいお気持ちは当然ですが、業者選びは慎重にならないと後々で後悔してしまいます。
さて、話を元に戻しますと、こうした紹介サービス自体を否定するわけではありませんが、利用する前に知っておくべき「お金の流れ」があります。
紹介サイトが運営を続ける以上、成約時には施工店側から工事代金の10〜20%ほどの手数料(紹介料)が運営元へ支払われるのが一般的です。
しかし、外壁塗装や屋根工事の費用の大半は、現場で手を動かす職人の人件費や塗料などの材料費です。そこから10〜20%もの手数料が差し引かれると、施工会社の利益はほとんど残りません。 会社を維持するためには、事務スタッフの給与や事務所・車両の維持管理費などの固定費が当然かかってきます。
その結果、元請会社によっては以下のような手段を取らざるを得なくなるケースがあります。
- 現場にかける工事予算を削る
- 単価を極端に抑えて手早く作業してくれる下請け・協力業者へ現場を任せる
一人親方として現場に出ている個人事業主であれば、固定費が少ないため安価な下請け工事より良い金額で受注出来て、成り立ちやすい側面はあります。しかし一方で、建設業許可の有無や長期的なアフター保証体制、親方に万が一の怪我や病気があった際の組織的な対応力といった点では、どうしてもリスクが伴います。
弊社は自社のホームページからのご依頼や施工させて頂いたお施主様のご友人やご近隣のご紹介がほとんどですが、それでも閑散期などには、紹介サイトからお客様を紹介頂くこともあります。
専属の職人たちの仕事が空いてしまうぐらいならと言うことで利用させて頂いてます。
ですが、メインは自社で見積依頼を頂けているからこそ、紹介サイト経由のお客様は利益が出なくても職人が遊んでしまうぐらいならトータルではメリットがあると感じているのでできることですが、ホームページ経由で見積依頼を毎月コンスタントに頂けてる会社というのは、意外と少ないもので、紹介サイトメインで経営している会社はかなりの数だと思います。
手数料のことを考えると、どうやってまともに施工予算を確保してるのか不思議に思います。
いずれにしても、どの形態にもメリット・デメリットがあり、どれを選ぶかはお施主様次第です。ただ、「紹介サイト経由の工事には手数料分の歪みが生じやすい」という実情は、知っておいて損はありません。
3. 「ゴースト拠点」で大きく見せる会社の手法にも要注意
また最近増えているのが、「多店舗展開をしているように見せかけて実態が伴っていない会社」です。
ホームページやGoogleマップ上では「〇〇支店」「△△店」と拠点をいくつも構えているように見えますが、実際には常時スタッフがいない、いわゆる「ゴースト拠点」を作り、マップ検索や地域名での検索上位(MEO・SEO対策)を狙う手法です。
中には、茨城の支店長として紹介されている人物の顔写真が、そのまま千葉県内の支店長としても掲載されているなど、同じスタッフの写真を使い回しているような会社があることを知った時は驚きました。
普段からネット検索の裏側を詳しく調べる習慣がない方からすれば、「こんなに支店がたくさんあってクチコミも良くて、大きな会社なら安心だろう」とうっかり信用してしまうのも無理はありません。業界に長く身を置いているとこうした裏事情を目にする機会も多いのですが、一般の方が見抜くのは非常に困難です。
4. 「架空の施工実績」すら作れてしまう時代だからこそ
さらに現在、私たちが懸念しているのが「AIによる生成画像の悪用」です。
ホームページ制作が簡単になっただけでなく、今やAIを使えば「存在しない現場のビフォーアフター写真」や「架空の人物によるお客様の声・顔写真」すら容易に生成できてしまいます。画面上の情報だけでは、一般の方がそれを見抜くのは至難の業です。
もちろん、弊社でもブログの解説図解やお施主様に分かりやすくイメージを伝えるための挿絵としてAIを活用することはあります。しかし、施工実績やお客様の声といった「信頼の根幹」に関わる部分をAIで偽装し、実際の現場や実績と誤認させる行為は決してあってはなりませんし、誠実を取り柄に経営している会社がそんな時代の潮流にのまれるわけにはいかない。
今後、ChatGPTやGeminiなどのAIプラットフォーム側において、そうした不誠実なサイトへ迅速にペナルティが科され、AIが拾わないような仕組みが世の中のためにも整備されることを願っています。
5. 人生で数回しかない大切なメンテナンスだからこそ
外壁塗装や屋根のリフォームは、人生の中で2度、3度あるかないかの大きなイベントです。決して安くはない費用がかかりますし、何より「大切なお住まいをこれから先も長く守るための工事」です。
AIは質問者の意図に合わせて都合のいい回答をまとめてくれる便利な道具ですが、すべてを鵜呑みにしてしまうと、誤った知識に惑わされてしまうリスクもあります。
リフォーム業者を検討する際は、画面上の情報やAIのおすすめだけに頼るのではなく、ぜひ次の点をご自身の目で確かめてみてください。
- その拠点に実際に人がいて、日頃から活動している実体があるか(ゴースト拠点が悪いとかではなく思想そのものが正直じゃないのでは?)
- 掲載されているクチコミ(google)、の点数だけでなく、お施主様のコメントが施工後の心から満足されてたコメントなのか、施工後の点検などでも満足が継続しているクチコミがあるか(アフターの関係性がわかる)
- 施工後のアフターの点検の様子などもホームページに掲載しているか(やり捨てではなく継続してお施主様との関わりを持っているかがわかる)
便利になった時代だからこそ、焦らず慎重に調べて、本当に誠実な仕事をしてくれるパートナーを見つけていただきたいと思います。
そんな中で、シャインのホームページを隅々まで見て頂き、候補業者の一つに入れて頂けるなら嬉しい限りです。