一言では申しあげにくいのですが、単純に新築の時は、シーリングの上から塗装はしないのでシーリング自体の耐久性(耐候性)が重要になってきます。ですので変性シリコンが良いと言えます。
例外としてオートン化学製品の「オートンサイディングシーラント」は、ネオウレタンと称し、JIS高耐候区分に適合する9030を取得していますので、唯一ウレタンでも露出部に使用できる高耐候型になります。
そして、塗り替えの場合はシーリングの上から塗装をするのでシーリングが露出するわけではないのです。
シーリング自体の耐久性よりも、シーリングと塗料の密着性を表す「後塗装性」「塗料適合性」が重要かと思います。実は「シーリングと塗料の相性」も有りますので、弊社では実際に密着試験を行って、組み合わせの良い物を選択させて頂いております。(お見積もりの際にお見せ出来ます)
後塗装性が安定的に良好なのは「一成分形ポリウレタンシーリング ノンブリードタイプ」です。
弊社でよく使用するウレタンの場合はコニシの一成分形ウレタンシール ノンブリードタイプをお勧めしております。
先程、ご説明させて頂いた「オートンサイディングシーラント」は性能は良好ですが唯一の欠点として、湿気反応硬化型の為、気温が低く湿度が低い冬場において乾燥が異常に遅く4日経っても硬化しません。
無理に塗装してしまうと、密着不良を引き起こし性能低下につながります。
正確に工事しようと思うと工程が一時ストップしてしてしまい、お客様にご迷惑を掛けてしまうからです。