住宅の外壁には、乾式の材料であるサイディングが使われる事が多くなりました。
しかし、湿式の材料であるモルタル壁も性能の良い外壁です。
モルタル外壁は砂と水とセメントを混合させた外壁材で、下地にラスや石膏ボードが用いられます。
モルタル外壁は、現場でコテで塗られるために、形に変化があっても大抵のものに塗る事が出来ます。
そのためモルタル塗りの外壁は自由度の高いデザインが可能です。
モルタル外壁が良く似合うのは、屋根に瓦が葺かれた時です。
瓦は粘土を焼いて作った天然素材の材料なので、壁には湿式で重厚感のある材料が求められ、モルタル外壁はその条件を充たしています。
一方、モルタル外壁にも欠点があります。
モルタル外壁は湿式の壁に特有のヒビ割れ対策が必要です。
モルタルはセメントと水が化学反応を起こして硬化しますが、その時材料が収縮して、ヒビ割れが起きます。
モルタル壁の表面には塗装が必要で、老朽化で塗装がはがれてしまうと、水漏れの原因となります。
モルタル外壁はメンテナンス時期を見極めて、塗装替えをする事で、長く持たせる事が出来ます。