千葉県市川市の屋根リフォームと外壁塗装の診断とお見積りにいってきました。お施主様のほうで色々調べられた結果、屋根はパミールという事が分かり、パミールについての弊社のホームページを閲覧頂きお電話でご相談を受け、本日訪問することになりました。
屋根に上ってみるとやはり一目瞭然でパミールでした。
建売の数件が同じような造りで、パミールが使用されていました。
お隣さんは、築8年ぐらいでまだパミールの層間剥離が軽度な時に外壁塗装と一緒に屋根塗装をされたのですが、それから3年ほど経過した状態のようで、早くも塗膜ごと層間剥離が始まっていました。
私たちが屋根に上がっているときにご主人とお隣の奥様がベランダ越しに話しており、お隣の奥様も心配されていたようでしたので、写真を撮って見せてあげました。
私たちからのアドバイスとしては、塗装した会社が保証書を出してくれてるなら見に来てもらった方がいいですよ。ぐらいしかできませんが、塗装で数十万の費用を掛けて3年程度で剥がれてくるなんて本当にやるせないお気持ちだったでしょう。
おそらく、その塗装会社としては塗膜の保証はしても素材からの層間剥離は保証してくれないと思います。
保証してくれたら大したものですが、悪い所を剥がして再度塗っても無駄です。
他の場所からどんどん層間剥離が進行してきます。
どうやって完全な補修をするのか、それはやはり重ね葺き(カバー工法)で対処するしかありません。
外壁塗装のお見積りに行くと一緒に屋根も塗装するケースがほとんどですが、屋根に上がるとパミールなどのノンアス屋根建材だという指摘をするのが弊社ぐらいしかおらず、大げさに言ってるだけと思われる事も少なからずあります。
写真や事例、弊社のリフォーム業界データなどをご覧いただければ、ほとんどの方は納得して頂けるのですが、塗装で問題ないと思える方は是非、ネットで検索してもらいたいものです。
私たちは、すでに2010年頃からパミール=塗装NGというスタイルでご提案してきました。今でこそネットでもたくさんの関連記事が出てきますが、当時はまだそんなにパミールが塗装時期を迎える物件が少なく、不具合事例が世に出回っていなかったので、それこそ大げさだよと思われていました。
最近になってパミール使用の住宅が塗り替え時期を迎え、かなりの頻度でパミール物件に当たるようになってきました。おそらく今がピークだとは思いますが、ホームセンターの営業、家電量販店の営業、リフォーム会社、ハウスメーカー、塗装専門店までも、塗装で勧めて施工してしまうケースが多くなると思います。
すると、5年後にはパミールを塗装して剥がれてきた屋根のクレームが多発し、施工した会社はそこで初めて間違いに気づくでしょう。
パミールの建材メーカーであるニチハは、10年以上建材が原因で雨漏りがしたわけではないので本来の最低限の機能は果たしていると思います。層間剥離が起きてもすぐに雨漏りがしてくることは少ないはずですので。(施工が粗悪ならわかりませんが・・・。)
ですが建材として10数年でボロボロになるという事はメンテナンス性が著しく低いのは確かで、ニチハも粗悪品だったことは認めているので、築年数がまだ10~11年ぐらいであれば瑕疵保証期間は過ぎていても交換する部材を支給するなどの対応を取ってくれています。
ただ、建てた建築会社に施工を任せたくないというお客様が多く、弊社のような屋根材の情報を豊富に持っていて本質を教えてくれる外装専門店に工事をお願いしたいとのご要望があるわけです。
屋根材本体だけでなく、釘一本の補修、防水ルーフィング材一つからこだわるシャイン品質は通常の平均工事費より若干ですが高いかもしれません。ですが建材の知識、施工レベルの差の重要性に気づかれたお客様にとって、安心できる存在になれれば本望です。
明日は、千葉県我孫子市の新規のお見積りに伺ってまいります。