多くのシーリングメーカーさんはシーリングの上から塗装する際の「後塗装性」「塗料密着性」のデータを表記されています。
サイディング用の変性シリコンシールには「〇及び良」と記載
ウレタンシールには「◎及び優良」と記載が多いですが、弊社では実際にシーリング上に塗装を施した試験板をいくつも作成してきた結果、同じシリコン系塗料でも、水性系の場合は〇、溶剤系の場合は✕、といった具合に塗料ごとに密着性の相性が有る事が判りました。
お客様にオススメする際は、この相性を加味してご提案しないと不具合の原因になってしまいます。
毎年目新しい塗料が製品化されている中で、この塗料とシーリングの相性は各施工業者で判別しない事には不確かな情報になってしまいます。
シーリングと塗料のメーカーは別々のメーカーになる為、お互いに検証しきれない事象が多いからです。
リフォーム会社や塗装会社も、より契約数を増やす為に新しく高性能を謳った塗料をお客様に勧めた方が差別化も出来ますし、売り易いと言う事で、次々と新しい商品に手を出したくなる気持ちはわかります。最も容易に差別化出来る部分ですから。
新商品は実際経過年数実績がない以上、カタログ上とデータ上で優れているかどうかを判断せざるを得ません。
促進耐候性試験結果も100%はあてに出来ませんし、メーカーがあまり名の知れない会社だった場合はなおさらです。
ですので弊社では、魅力的新商品が出た場合にはサンプルを取り寄せ、自社で試験板を作成し、3年以上放置します。
相性など目立って不具合が出ない場合に限り、実用化するように心がけております。
実験の様子はこちらで詳しく解説しております。→「コーキング材と塗料の相性実験」
※長期耐候型の塗料に関しては、メーカーの信用性を考慮し、暴露試験(屋外試験)をどれだけ行ったかも重要です。
華やかに世にデビューして10年後には消えていく塗料がいかに多いかという現実をお知り頂きたく思います。
もし、業者様がお決まりで使用塗料について不安が有る方は、弊社窓口までご相談くださいませ。
あらゆる商品の実験を行っておりますが、固有名称で公開するわけにはまいりませんので直接のお問い合わせをお願いしております。
しつこい勧誘のご連絡は一切行っておりませんので安心してお問い合わせください。
【外壁補修に使用するシーリングは何が適しているか】
その①耐久性比較
その②シーリングのモジュラス性
その③シーリングの汚れ付着性
その④シーリングとサイディングとの密着性