輸入住宅の鎧張りサイディング壁~シーリングの厚みが確保できない窓周りは打替えが必須!
こんにちは!柏市・松戸市の外装屋根塗装と金属屋根専門店のシャインです!
皆様のお家の外壁はどのような外壁ですか?
サイディング壁?
それともモルタル壁?
主な住宅の外壁はサイディング壁やモルタル壁です。
皆様は、輸入住宅で良く見られる鎧張りサイディング壁をご存知でしょうか?
この鎧張りサイディング壁の外壁塗装において、シャインでは譲れなかったシーリング施工がございました。
今回はその内容をピックアップし、シャインの施工事例を元に解説していきます!
O様邸はこのような鎧張りサイディング壁でございました。鎧張りとは、日本家屋における板壁工法の一種です。板を下から上へ順に重ねていく『重ね張り工法』にて仕上げていくサイディング壁です。武士の鎧のような、デザイン性の高い外壁です。
横方向に段差が出来るので、壁に陰影が生まれます。和風や和モダンの住宅にも合いますが、近年では金属系のサイディング壁でモダン住宅にも使われています!西洋風の重厚感や立体感のある外観を演出してくれます。
板を下から上へ重ねていく為、雨水が上から侵入しても板を重ねた段差により下に流れ落ちていきます。
その為、雨水が内部に溜まらず水密性に優れているのです。
外観に重厚感・立体感が生まれ、そのデザイン性の高さが魅力的です。
重ね貼りという構造ににより、雨水が流れ落ちるので水密性と耐久性に優れています。
通常のサイディング壁よりもシーリングの施工箇所が少ない為、シーリング施工のメンテナンスの負担を軽減できる可能性があります。
板を重ねている為、その段差箇所に汚れやほこりが溜まりやすくなります。
張り替えやメンテナンス時に、通常のサイディング壁よりコストが高くなる可能性があり、施工出来る業者が限られる場合があるので注意が必要です。
鎧張りサイディング壁~シーリング施工の重要ポイント!シーリングの厚みが確保できない場合は..?
シャインがどうしても譲れなかったシーリング施法方法
今回の外壁塗装工事において、O様は複数の業者に相見積もりをされておりました。相見積もりは、適正な工事金額を見定める為には重要な要素です。複数社と相見積もりをしていく中で、それぞれの業者で金額の差が出てくることもございます。その金額の差の『何故』が分からないと、やはり金額は安い方がいいですよね..今回の外壁塗装工事にあたり、シャインといたしましてはどうしても譲れない施工内容がありました!それは、シーリング施工において窓周りは打ち替えで施工するのか、増し打ちで施工するのかというところです。
通常のサイディング壁と鎧張りサイディング壁の窓周りの違い
通常のサイディング壁やモルタル壁
サッシ廻りと外壁に段差がある
鎧張りサイディング壁
サッシ廻りと外壁に段差がなくほぼフラット
国内での在来工法のサイディング住宅の場合、そのほとんどが外壁と窓周りのサッシに段差があります。
しかし、鎧張りサイディング壁の場合は外壁と窓周りのサッシがフラットになりやすい形状になっているのです。
外壁と窓周りに段差があれば、※シーリングを切り取らずに既存のシーリングの上から厚み(5㎜以上で推奨は8~10㎜)を作ってシーリング施工が出来る場合に限っては増し打ちの施工でも十分耐久します。
※シーリングメーカーの施工仕様
しかし鎧張りサイディング壁で、既存のシーリングの上から増し打ちをした場合、新しいシーリングの厚みはほぼゼロ(1~2ミリ)程度になってしまいます。
シーリング材は、どんなに高性能なシーリング材を使用しても、厚みが耐久性に大きく影響します。
厚みが十分でないと数年で破断という結果になる可能性が高く、逆にコストがかかってしまうかもしれません。
その為シャインとしては、コストが高くなるものの目地のシーリングもサッシ廻りのシーリングも打ち替えが必須、というご提案をさせていただきました。
外壁塗装業界では、塗料で品質を比較されがちです..
しかし、本来は塗料よりも下地補修が重要でありそれをどれだけ適切に行えるかが建物を長く、そして強く守るためには必須です。
O様は、その点を見極めていただき金額的には決して安くはなかったシャインを選んでくださいました!
シャインでは、金額の差の『何故』をしっかりと説明させていただき、お客様に納得していただける工事を行っております。
鎧張りサイディング壁のシーリング補修~サッシ廻りの打ち替え
施工前のシーリング
既存のシーリング撤去
※プライマーの塗布
新しいシーリングの充填
充填したシーリングを均す
完成
※プライマーとは、外壁材とシーリング(コーキング)材の接着性を向上させる為の下塗り材です。
下塗り材の塗布後、新たなシーリング材を充填していきます。
このプライマーの塗布不足やプライマーが完全に乾燥した状態でないと密着力不足でシーリングが剥がれてしまいます。
しかし、逆に長時間放置しても、表面にゴミや油分が付着し接着不良を起こすので、タイミングはよく見極めてから打ち込むことが大切になります。
O様邸は鎧張りサイディング壁であり、外壁とサッシ廻りに段差がなくフラットな状態の外壁に増し打ちをしてしまうとシーリングの適切な厚みが確保出来なくなる為打ち替え工事を施工いたしました。新しく充填するシーリングは『5ミリ以上の厚みが取れるか』が増し打ちの際には重要となります。
サッシ枠の形状によっては、シーリングの撤去が困難で中途半端な打替え工事になるケースも多くあります。
そういった場合、劣化の状態に応じて打ち替えではなく【増し打ち】での対応の方が無駄なく品質よく施工ができる場合も多いです。
シーリング=打替えではないとダメ!!
と仰る業者さんも実際いらっしゃいます。
基本的にはその通りですが..
そこは理想と現実がございます…。
現実的に不可能な形状の場合もありますので、しっかり既存のシーリング状態や今回の様な通常のサイディング壁とは異なる場合はどのような施工をしたら適切なのか、を判別し何をもって打替えが適切か増し打ちが適切かの適正判断が重要です。
シャインではサイディング壁の目地は完全な打替え、サッシ廻りにはケースバイケースで増し打ちでも7年の破断保証を発行しております!
それぞれの建物の状態を見極め、その建物に適した方法で品質の高い施工を心掛けております。
場合によっては打ち替えで施工し、それによってかえって早期破断を招いてしまったという方もいらっしゃいます。
「打替え」というワードに囚われず、施工レベルで信用できる会社選び、が重要でなのではないでしょうか。
【N様邸の施工事例はこちら】
➡ 輸入住宅系の鎧張りサイディングを外壁塗装|シーリング厚がない窓周りは打替えが必須
【参考記事 】
➡ シーリング(コーキング)材の講習会を開催して頂きました。
➡ コーキング工事(外壁コーキング)施工事例集
柏市のシャインは外壁屋根塗装・金属屋根の専門店です!
修繕計画や緊急の雨漏りにより、補修・メンテナンス・リフォームが必要となった場合は...ぜひ一度シャインへご相談下さい!!メンテナンスや点検の際は、事前に知識の豊富な業者にしっかりと点検を行ってもらった上で、どのメンテナンス方法が最もオススメなのかをしっかりと見極めてもらうようにしましょう!