実はシーリングの何が一番かは言えない部分があります。
材質、季節、用途、上から塗装する場合の塗料付着相性などで変わってきます。
弊社の多くのお客様は、外壁塗装の際にサイディングの目地を打ち替える方がほとんどです。というよりかはお勧めしております。
そこで何が重要になってくるかと言いますと、
①シーリング自体の耐久性
②シーリングのモジュラス性(低モジュラスほどシーリングの伸びが良い)
③シーリングの汚れ付着性
④シーリングとサイディングとの密着性
⑤上から塗る塗料の相性
上記が基本的によく確認して頂きたいポイントになります。
詳しくは各別ページご説明致します。
ご質問の一成分形と二成分形は一般的にシーリング屋さんは二成分形を使用したがります。
同じグレードなら一成分形のカートリッジタイプに比べてコストが安く、使いまわしがきくからです。
数年前までは二成分形の方が耐久性は少し上だったように思いますが、最近はシーリング開発技術も向上し、差がないように感じます。その根拠となるJIS規格の耐久性区分の表記にもある8020と9030にあります。
8020に比べて9030の方が耐久性レベルが高いのですが、一昔前までは一成分形シーリングで9030に該当する商品がどのメーカーを見てもなかったのですが、近年では幾つかのメーカーで一成分形9030シーリングがでています。
大手のハウスメーカーさんでも今は一成形シーリングを使用する事が多くなり、理由は二成分形シーリングの混合不足による硬化不良が多発したからだそうです。現場で硬化剤を撹拌しきらないで使用すると本来の性能が発揮されないため、品質安定性を向上させるために一成分形にしているそうで、一理あると思います。
人間の仕事にミスはつきものですから、人的なミスをなくすためですね。
冬場は二成分形に軍配が上がるでしょう。
硬化剤を混合して強制的に硬化させるため、気温や湿度に左右されない事が理由です。
上から塗装する場合、一成分形シーリングは平均で3日ほど硬化しません。
乾燥を待たずに塗装してしまう業者さんは要注意です。