いつやろう、費用はどのくらいかかるのだろう、とわからないことがたくさんある外壁リフォーム。内容を知っていたら、安心して取り掛かることができますよね。
外壁リフォームの基礎知識を身につけておけば、いざリフォームを始める時も慌てることなくスタートさせることができます。何やってくる外壁リフォームに向けて、できることから準備をしておきましょう。
コラムのポイント
・外壁塗装は、塗料の特性を活かして家を守り、長い目で見た時のリフォーム費用を抑える重要な役割を担っています。・塗料の耐用年数がきれる頃、外壁の劣化が目立ってきた頃が外壁リフォームのタイミングです。・外壁リフォームは、30坪を基準に約2週間程度の時間がかかります。・プロの手を借りて、満足のいく外壁リフォームを行いましょう。
外壁リフォームはとても重要!
外壁リフォームに使うのが、外壁塗料です。この塗料は、家の色を決める以外にもとても重要な役割を担っています。
役割① 家全体を守る
外壁に使う塗料は、強い雨風や高温でも耐えられるようになっています。その塗料が、家を老化から守るだけでなく、さらに補強も行うのです。
長年の強い雨風や真夏の高温などの刺激が加わり続けることで、ダメージは蓄積されていきます。そのダメージによって、塗料の効果は半減していってしまいますが、リフォームを行うことによって塗料の効果は復活するのです。外壁塗装によって家は守られており、そのために重要なのが塗料なのです。
役割② 個性を活かした働き
塗料には個性があります。耐用年数が長いもの、ツヤを出すもの、マットな質感のあるもの、遮熱機能の高いもの、豊富なカラーが揃っているもの…。それぞれ発揮する力は異なります。
これらの塗料の個性を、外壁リフォームを通じて活かしていくことで、家の強度や機能はさらに増していくのです。
役割③ 結果的に費用削減
外壁リフォームはお金がかかる!と思っている方は少なくありません。そのため、少しでも安く仕上げることができる業者を探したり、値段重視で塗料を選ばれたりしています。しかし、安い塗料で一旦仕上げたとしても、塗料の効果が持続する耐用年数が短ければすぐにまた外壁リフォームをしなければなりません。また、適度なタイミングで外壁リフォームを行わなければ、家の構造自体の劣化が早まるため、結局は多額の修繕費がかかってしまうのです。
必要な時に必要なケアを行うことで、家を長持ちさせることができ、大切に住み続けることができるのです。
外壁リフォームを行うタイミング
では、外壁リフォームを行うタイミングは一体いつなのでしょうか。『塗料の耐用年数』と『外壁の劣化内容』によって判断することができます。
・塗料の耐用年数
塗料にはたくさんの種類があります。それぞれ個性が異なり、同じ塗料でも性質やグレード、耐用年数が違います。一般的な耐用年数は、
・アクリル樹脂系塗料…約5~8年
・ウレタン樹脂系塗料…約8~10年
・シリコン樹脂系塗料…約10~12年
・ラジカル制御系塗料…約12~15年
・フッ素樹脂系塗料…約15~20年
です。この耐用年数は、塗料の内容や現在の使用状況によって変わってきます。前回のリフォームの際、もしくは新築時に使った塗料の耐用年数、これから選ぶ塗料の耐用年数によって、これから行う外壁リフォームはいつがいいのかが決まるのです。
価格だけで考えると、安く抑えようとすると耐久年数が短くなります。この場合、今の外壁リフォームの価格は抑えられたとしてもすぐに塗り替えが必要になってくるので、短い期間に何度も塗り直しをしなければならない…ということにもなりかねません。耐用年数が長いものは、どうしても価格が高くなります。しかし一度の外壁リフォームで、効果は長期間続きます。
・外壁の劣化内容
外壁が劣化しているかどうかによっても、外壁リフォームを行うかどうかを見極めることができます。
チョーキング現象
外壁を触ったら白い粉が手についた…という経験はありませんか?その白い粉は、塗装の表面が劣化したもので、チョーキング現象といいます。紫外線や直射日光、雨、風などが原因で塗装が劣化し、チョークの粉のように塗料の成分が表面に付着している状態です。業者でなくても判断できる、分かりやすい塗料の劣化現象です。
チョーキングが起きている、ということはでに塗料は耐久力を失っています。耐水性もほぼありません。そのため、なるべく早めに塗装を塗り替える必要があります。
色あせ
外壁が、新築当初や前回の外壁リフォームの時よりも色あせている場合は、塗り替えを検討しましょう。色あせているということは、塗料や塗膜の劣化が始まっているということです。チョーキングや傷などの劣化が見られなかったとしても、外壁リフォームが必要です。
ひび割れ
外壁のひび割れも分かりやすい劣化のサインです。以前見つけたひびが大きくなっている、震災後に無数のひびが壁に入った、などの場合はすぐに外壁リフォームを検討しましょう。
ひび割れを放置しておくと、隙間から雨水が浸入し、構造材のカビの発生やサビ、腐食などの原因になります。また、住宅の強度低下という問題も引き起こします。大きく深いひび割れがある場合、早急なメンテナンスが必要です。
また、ひびの場合は塗装表面だけでなく、外壁そのものがひび割れている可能性もあります。これはとても深刻な状況で、塗装表面だけのひびに比べ大きなダメージです。ひび割れの深さがわからない、以前よりも広がっている気がする、という場合は外壁塗装業者に点検や補修を依頼しましょう。
雨漏り
雨漏りは屋根の劣化だけでなく、外壁や塗装が劣化している可能性があります。外壁から雨水が浸水することにより室内に雨漏りが発生します。この場合、早急に補修する必要があり、放っておくと内装材が傷んでしまいます。また、家を支える構造材の劣化が進み、家全体の耐久性も落ちてしまいます。
カビやコケ、汚れ
外壁がうっすら汚れてきた…と感じたら、外壁リフォームのタイミングです。使用している塗装の防水力や耐久性が低下してくると、汚れが付着しやすくなります。
もし、経年劣化や砂埃による汚れではなく、カビやコケなどで汚れている場合は対処が必要です。カビやコケは、水分の多い場所を好んで繁殖し、一度根付いてしまうと水洗いでは除去することができません。根元から処置をする必要があります。悪化する前に、外壁塗装業者に点検や補修を依頼しましょう。
外壁リフォームに必要な期間
外壁リフォームにかかる期間は、建物の規模や状態のよって大きく異なりますが、30坪を基準として約2週間が目安です。
通常10日というのをよく耳にしますが、下地の処理から中間工程を経て仕上げに至るまで、適切な処置を1つ1つ確実に施工・管理しようと思うと、やや長めの工期が必要です。また、雨や洗浄・塗料の乾燥日数の延長などによっては、必ずしも2週間では終わらないこともあります。
外壁リフォーム中は、閉め切りにならない工夫や洗濯物をなるべく早く外に干せる工夫、留守の際でも安心して工事を任せられるような工夫をしましょう。
作業日数に関しては、詳しくまとめてあるこちらも参考にしてください。
外壁塗装にかかる作業日数は?https://shine-paint.com/blog/b_genba/gaihekitosou_kouki.html
知識のないDIYは危険!
家具を作ったり部屋の壁を塗り替えたり、と手軽にできるDIYが流行っています。初心者でもできる、という内容で動画もたくさんあるので、DIYがお好きな方は費用がかかる業者に頼むよりも外壁も自分で塗ってしまおう、と思うかもしれません。
しかし、塗料の種類や特性、今の外壁は塗料が濡れるのか、などといった専門的な知識のないまま、DIYをするのはとても危険です。また、高所での作業もあると落下の危険なども十分考えられます。慣れていない作業なので、塗りムラもできて見栄えの問題も出てくるでしょう。
うまくできなければ、結局業者に頼むことになり二度手間になります。費用も余計にかかってしまいます。
プロの業者に頼むことで、安心のクオリティと価格で家を守っていきましょう。
外壁リフォームで安心な暮らしを
基礎知識を持っていれば、外壁リフォームは安心して進めることができます。もっと塗料について詳しく知りたい、費用を知りたい、という場合は是非お問い合わせください。詳しく説明させていただきます。
リフォームの前に今の状況を知りたい、という場合は無料の外壁診断も行っています。是非ご利用ください。