
外壁や屋根の塗り替えを考え始めると、チラシ、紹介サイト、家を建てた会社、突然訪ねてきた業者と、声をかけてくる相手がたくさんいます。どこに頼めば失敗しないのか、比べ方が分からなくなってしまいますよね。
- 依頼先の種類によって、実際に工事をする人と、費用の流れが違います。まず「誰が塗るのか」を確かめてください。
- 柏市には、塗装しても長持ちしない屋根材や、塗料がくっつきにくい外壁材が使われた家がたくさんあります。これを見分けて説明できるかどうかで、業者の力ははっきり分かれます。
- その場で契約を迫らず、診断の写真と見積書を並べて、検討する時間をくれる業者を選んでください。
依頼先によって、工事をする人と費用の流れが違う

| 依頼先 | 得意なこと | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 地元の塗装・屋根の専門店 | 各社でレベルが異なりますが、専属の職人が施工し、診断から工事まで同じ担当が見る | 会社によって、屋根の板金や防水まで自社で直せるかが違う |
| 家を建てたハウスメーカー | 建てた家の図面や仕様が分かり、保証期間中の窓口になる | 下請けの登録塗装業者が多く当たり外れがある。ブランド分の費用が上乗せされる |
| リフォーム会社・工務店 | 内装の工事とまとめて頼める | 外装の工事は、専門の業者に任せることが多い |
| 一括見積もり・紹介サイト | 一度に何社かの見積もりを集められる | 工事をするのは加盟店で、サイトは加盟店から受け取る紹介料で運営されている |
| 突然訪ねてくる業者 | 屋根に上がりたがり、その場の契約を迫ることがある | 柏市の消費生活センターも注意を呼びかけている |
表は左右に動かしてお読みいただけます。
過去に、積水ハウスや東急グループの下請けとして塗装をしていたことがあります。ハウスメーカーの名前で行う塗り替えも、実際に塗るのは地元の塗装店の職人です。同じ職人が塗るのに、間に入る会社の分だけ金額が変わります。
紹介サイトも同じで、見積もりを出して工事をするのは、登録している加盟店です。どの依頼先を選んでも、大事なのは「実際に誰が塗り、誰が仕上がりを確かめるのか」です。
柏市で塗装業者を選ぶ6つの基準

1 柏の家の弱点を見分けて説明できるか
柏市には、2000年前後に建った家がたくさんあります。この時期のパミールやコロニアルNEOといった屋根材は、塗装しても表面ごと剥がれたり、割れが広がったりします。外壁も、1990年代から2000年代前半の「直貼り」のサイディングは壁の中に湿気がこもりやすく、塗料がくっつきにくい「難付着サイディング」もあります。
こうした建材を知らずに「塗装で大丈夫です」と言う業者は、まだたくさんあります。屋根材と外壁材の名前を挙げて、塗れるかどうかを理由と一緒に説明してくれるかを見てください。柏の家に多い屋根材の見分け方は、柏市の屋根修理・外壁補修のご案内にまとめています。
2 診断の中身を、写真で見せてくれるか
現地調査は、ご相談の内容にもよりますが、おおむね1時間から1時間半かけて行います。屋根に上がれる場所は上がり、上がれない場所は20倍ズームの高所カメラで撮影します。外壁は打診棒で浮きを聞き分け、含水率計で塗装してよい状態かを確かめます。
撮った写真は、お家の前で一緒に見て頂きます。診断書は7日前後で仕上げ、もう一度お伺いして、写真と補修の方法を一つずつご説明します。地上から眺めるだけで「すぐ塗りましょう」と言う業者とは、ここで差が出ます。
3 見積書に、場所・数量・材料・下塗りが書かれているか
「外壁塗装一式」とだけ書かれた見積書では、何をどれだけ直すのかが見えないままです。外壁と屋根それぞれの面積、シーリングの長さと「打ち替え」か「増し打ち」か、下塗りの材料名、ひび割れの補修方法まで書かれているかを見てください。
下塗りは、外壁材に合わせて選ばないと数年で剥がれます。難付着サイディングには専用の下塗り、直貼りの外壁には湿気を逃がす塗料と、家ごとに変わる部分です。見積書の読み方は、外壁塗装の費用と見積もりの記事にもまとめています。
4 誰が施工し、誰が仕上がりを確かめるのか
元請けに知識がなく、下請けに任せっぱなしの会社では、見積もりに来た人と実際に塗る人が別の会社ということは悪い事ではありません。世の中の多くの業態も一緒だからです。何が良くないかと言うと、元請けの担当の知識が浅く、間違った提案をお施主様にし、そのまま協力業者に間違ったまま工事を進めさせる事にあります。弊社では、代表自身が今も現場で施工することもあり、社員の現場レベルで培った経験と知識共有ができているから、専門性が全く違うんです。最初のご相談から工事の完了まで、同じ担当者が最後までお付き合いします。打ち合わせで伺ったことが、そのまま現場に届きます。
上塗りの1回目と2回目は、ほとんど同じ色の塗料を使います。そのため、手を抜く職人が2回目を省いても、お客様からは見分けがつかないのが実情です。ご希望があれば、1回目と2回目で少しだけ色を変えて塗り、塗った回数が分かるようにすることもできます。
5 保証の対象と年数がはっきりしているか
保証は年数だけで比べず、何が対象か(塗膜の剥がれ、シーリングの切れ、雨漏りなど)と、何かあったときの連絡先を書面で確かめてください。木造塗装協会の会員として、「あんしん保証」のリフォーム瑕疵保険特約により、塗装工事に10年の延長塗膜保証を付けられます。(瑕疵保険は任意となります)
6 その場で契約を迫らないか
こちらから営業のお電話をかけたり、不必要に資料やダイレクトメールを送ったりすることは、控えています。相見積もりは2〜3社取って頂くことをおすすめしていて、診断書と見積書を並べて比べて頂いたうえで、お見積もり後に約7割のお客様にご依頼を頂いています。
反対に、「今日契約すれば安くする」「このままだと雨漏りする」と、その場で決めさせようとする業者には注意してください。訪問販売の契約は、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフ(契約の解除)ができます。

業者に聞くと違いが出る5つの質問

| 聞いてみる質問 | 答えで見るところ |
|---|---|
| 「うちの屋根は塗れますか?」 | 屋根材の名前と、塗れる・塗れない理由を答えられるか |
| 「下塗りは何を使いますか?」 | 外壁材に合わせた下塗りの名前と、選んだ理由を答えられるか |
| 「シーリングは打ち替えですか、増し打ちですか?」 | 場所ごとの方法と、その理由を答えられるか |
| 「工事中、誰が現場を見に来ますか?」 | 施工する職人と、確認する担当者の名前を答えられるか |
| 「保証書には何が書かれますか?」 | 対象と年数、連絡先を書面で示せるか |
表は左右に動かしてお読みいただけます。
この5つは、見積もりの場でそのまま聞いてみてください。答えにつまる部分が、その業者の弱いところです。
と言いたいところですが、相手は営業担当です。新人でもない限りその場はうまい事答えるのが普通です。こういった質問に対してどの会社の誰が一番理屈にかなった答えを返してくれたかを見極めることが重要になります。
業者選びで差が出た、柏市の現場

柏市M様邸では、前回の塗り替えで正しく塗装されていなかったため、屋根や雨どいの塗膜が大きく剥がれていました。屋根材はクボタの「アーバニー」で、屋根材そのものは傷んでいなかったものの、前回下塗りを省略(手抜き)され、上塗塗料の選定も誤ったために、あまりにもひどく剥がれた塗膜の上からもう一度塗ることは難しい状態でした。そこで、断熱材入りの金属屋根材でカバー工法を行いました。
柏市F様邸のサイディングは、チョーキング(触ると白い粉がつく現象)が出ていないことと、30倍スコープでの調査から、難付着サイディングだと判断しました。一般的な下塗りで塗ると、数年で塗膜が剥がれる外壁です。下塗りに専用の材料を使い、屋根はパミールだったため、塗装をせずに金属屋根でカバーしました。
どちらも、最初に建材を見分けられたかどうかで、工事の中身が大きく変わった現場です。
4件の事例は左右に送ってご覧いただけます。
よくあるご質問
柏の家に多い屋根材の見分け方と、柏市の施工事例は
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この記事の監修・執筆
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古住 直輝(株式会社シャイン 代表 / リウォール診断士 監修)
塗装業者の違いは、塗る前の見極めに出ます。柏の家に多いパミールやコロニアルNEO、直貼りや難付着のサイディングは、見分けられないまま塗ると数年で剥がれてしまいます。ハウスメーカーの下請けをしていた経験も含めて、誰が塗り、何を確かめるのかを正直にお伝えしています。
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