凍害が発生した直貼りサイディング壁をパーフェクトトップで外壁塗装|屋根塗装はファインパーフェクトベスト|流山市
この度、流山市T様邸の外壁屋根塗装工事をご依頼いただきまして無事に完工いたしました。T様邸は築30年。
シャインのホームページをご覧になり、お問合せいただきました。
引き渡し物件の外壁屋根塗装のご依頼で、施工は引渡し後にお願いしたいとのことでした。
現地調査・ご提案の後シャインで工事をご依頼いただきました!
誠にありがとうございます。
| 外壁塗装 | パーフェクトトップ 全艶 | 75-20D |
| 屋根塗装 | ファインパーフェクトベスト | ニューワイン |
| 付帯塗装 | ファインパーフェクトトップ/ケンエースGⅡ | 黒/N-90 |
T様邸のサイディング壁は【直貼り工法】にて施工されていることが分かりました。
直貼り工法とは、簡単に説明しますと防水シートの上から直接サイディング壁を貼り付けていく施工方法です。
更に【凍害】も引き起こしていました。
凍害とは寒冷地や、冬季の温度変化により外壁の内部に侵入した水分が凍結と融解を繰り返すことにより起こる外壁の劣化現象です。
直貼り工法は、外壁内部に湿気や水分がこもりやすい状況となる為、【凍害】を誘発するリスクが高くなります。
水切りとサイディング壁のわすかな隙間にメジャーを差し込んでみます。
奥行が10ミリから16ミリ程度の場合は、直貼り工法です。
今回の事例では、サイディング壁の厚みは15ミリ前後でした。
サイディング壁の表層の剥がれや、塗膜の剥離が起こりかなり進行している状態でした。
外壁塗装で最初の工程が高圧洗浄です。
外壁・屋根・付帯部…その他コンクリートの箇所等。家全体の汚れを高圧洗浄で徹底的に落とします!最大15Mpaの水圧でコケや藻を除去します。(必要に応じて薬剤を使用して汚れを落とします。)
洗浄工程は約1日の時間を掛けて行われます。
美観性を保ち、耐久性を確保する塗装を施すにはこの洗浄作業を徹底的に行わなければなりません。
【参考記事 】
➡ 大切な下処理!高圧洗浄をする理由
前述しました通り、T様邸のサイディング壁は直貼り工法にて施工されており更に凍害も発生していました。
痛みが進行している状態でしたので、カチオンフィラーを使用し表層の下地調整を行ってから塗装いたしました。
カチオンフィラーは密着力が高い為、剥がれやすい下地にも安定して付着し上塗り材の耐久性を高めます。
施工前
カチオンシーラーにて下塗り
カチオンフィラーにて下地調整
完成
【目地部の打ち替え】
既存のシーリングの撤去
【目地部の打ち替え】
プライマーの塗布
【目地部の打ち替え】
シーリングを充填し均して完成
【サッシ廻りの増し打ち】
プライマーの塗布
【サッシ廻りの増し打ち】
シーリングを充填し均して完成
外壁塗装には、日本ペイントのパーフェクトトップを使用致しました。
お色はブルー系の75-20Dをお選びいただきました。
パーフェクトトップは日本ペイントが『ラジカル塗料』として開発した塗料で、耐候性と仕上がりにすぐれた塗料です。
T様邸の屋根は、1979年に発売されたアスベスト含有のケイミューのニューコロニアルでした。アスベストが入っているので耐久性が高く、30年以上屋根機能が維持されます。定期的なメンテナンスを行う事で更に機能を維持することができる、優秀な屋根材でした。しかし、現在はアスベストは健康被害をもたらすことがわかっており、アスベスト含有製品の出荷が禁止されています。
※アスベスト屋根は処分に特別な処置が必要なため、解体時に処分費がかさみます。
スレート屋根材コロニアルについては下記の記事に詳しく説明しております。
ぜひご覧ください!
【参考記事 】
➡ スレート屋根材『コロニアル』の耐久性とメンテナンス
棟板金に下塗り材(錆止め)を塗装します。
スレート屋根であっても、板金部分には下塗りにはさび止めを使用します。
棟板金にはさび止め、屋根材の部分はその屋根材にあった下塗り材を塗装していきます。
上塗りの塗料は板金部分も屋根材と同じものを使用します。
屋根板金のジョイント部をシーリング補修致しました。
タスペーサーとは、屋根材の一枚一枚の重なり部分が塗料で埋まらないように2ミリ程度の隙間を確保する部材になります。
屋根の塗装を行うとスレート屋根材の隙間が埋まりますが、全て埋まるのではなくほんの少しの隙間が出来ます。
その、ほんの少しの隙間に雨水などが入り込み屋根の内側まで水が入り込んでしまうと『毛細管現象』が発生してしまいます。
それを防ぐために『タスペーサー』という部材を挿入し、しっかりと隙間を確保していきます。
こうする事で雨水は下へと流れ落ち、内部まで侵入してくる事はありません。
【関連記事 】
➡ 屋根塗装後の雨漏りを防ぐ|縁切り材『タスペーサー』
屋根塗装には、ファインパーフェクトベストを使用致しました。
ファインパーフェクトベストは、日本ペイントより発売されている「パーフェクトシリーズ」の一つです。
「ラジカル制御技術」を取り入れた高耐候性の屋根専用の塗料です。
更にファインパーフェクトベストは豊富な26色ものカラーからお選びいただけます。
デザインや色へのこだわりが強い方に是非おすすめです!
下塗り
【一回目】
下塗り
【二回目】
中塗り
上塗り
プライマーの塗布
シーリングを充填し均して完成
施工前
雨樋部材撤去
雨樋取付け
完成
今回の工事では門扉の表札を撤去し塗装いたしました。
プライマーの塗布
モルタルにて補修
塗布したモルタルを丁寧に均す
完成
剥がれた箇所の下地調整
下塗り
中塗り
上塗り
今回、ベランダとサッシとの立上りの取り合い部にFRPが露出してしまうほどの劣化が見られました。
こちらは、雨漏りに繋がる重大な劣化の為、直ちに補修が必要な状態でした。
シーリング補修を施し、トップコートを塗布いたしました。
サッシ廻りを防水下地用シーリングで補修いたしました。
最後にタッチアップ・点検をして完工です。流山市のT様、この度の外壁塗装工事の際は大変お世話になりました。今後とも柏市のシャインを宜しくお願い致します。気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

この度は大切な工事をお任せいただきまして誠にありがとうございました!
ご不在の中での工事で心配になることもあったかとは思いますが、仕上がりはもちろんのこと担当の人柄までお褒めいただき、大正解とまでお言葉をいただきまして大変嬉しく思います。
お色に関しましてもイメージ通りとの事で安心しております。
今後ともアフターサービス含め末永いお付き合いを何卒よろしくお願いいたします。