- HOME
- 外壁塗装のここが知りたい!後悔しない為の失敗例
外壁塗装のここが知りたい!後悔しない為の失敗例
優良業者に依頼をすれば失敗はない?大切なのは工事後の真摯な対応
外壁塗装に失敗してしまった!!
その様な事態に陥りたくはないですよね。
外壁塗装工事は完成まで仕上がりの予測が難しい上、工事費用が高額になる為に外壁塗装工事を検討するお客様は『絶対に失敗したくない!』と思うのは当たり前の事だと思います。
外壁塗装は、しっかりとした優良業者に依頼をすればプロの塗装業者が失敗する事は、ほとんどないと言えるでしょう。
とはいえ、100%完璧な工事が出来るわけではありません…
どんな優良業者に依頼をしても失敗が起きてしまう事もあるかもしれません。
職人は機械ではなく人間ですので、間違いを起こしてしまう事もございます。
しかし、優良な業者は工事後に不具合が起きたとしても、その失敗を真摯に受け止め誠意のある対応をしてくれるはずです。
更に、外壁塗装の失敗例として以下の様な事例もございます。
・『好みの色で外壁塗装をしたが、数年後には色褪せてきてしまった…』
・『外壁塗装が原因で近隣トラブルが発生してしまった…』
等のお悩みも。
このような失敗例も合わせてお話していきたいと思います。
現地調査は、建物の状態を詳しく診断する為に必須となります。
シャインも、年間数百棟の戸建住宅を現地調査しております。
その中で『過去に外壁塗装をした事がある』というお客様の中には、前回の外壁塗装で悪徳業者に工事を依頼してしまった為に家を守るどころか悪い方向に施工されてしまっているお宅を目にします。
例と致しまして…
・塗膜の状態が悪く逆に素地の劣化を早めてしまっていたり、塗り替えられない状態にされている。
・雨漏りを誘発するような施工がされている。
統計はとっていないものの、体感として多いと感じております。
一度失敗してしまうと、その修繕の為に払わなくて良い余計な費用がかかります!
その為、1度目のメンテナンスでの塗り替えは特に重要となります。
この記事では、シャインが現地調査の際に実際に出会った事例についてお伝え致します。
更に、シャインが現地調査で出会った事例の他にもあらゆる外壁塗装の失敗例もご紹介致します。
外壁塗装後のお客様で『これって外壁塗装の失敗?』とお悩みの方。
外壁塗装前のお客様で『外壁塗装に失敗しない為にはどうしたら良い?どのような失敗例があるのか詳しく知っておきたい…』
そのようなお客様は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装で失敗しないために予備知識をつけていただき、業者の選定にお役立ていただければ幸いです。
そして…結論を先に述べますと!
外壁塗装・屋根塗装工事の失敗は、知識の無さから起こる間違った診断(致命的な診断ミス!)と職人の手抜き工事が原因です。
失敗事例1,弾性リシン・ソフトリシン壁に塗装して膨れた・剥がれた
最近よく見かけるのがこちらの失敗例です。
外壁を熟知している専門店ならまず起きない失敗です。
大変悔しく思います。
『ソフトリシン・弾性リシン壁』を知らずに通常の塗料で塗装すると、翌年の夏には膨れてきてしまいます。
翌年に膨れが起きなかったとしても、遅くとも3年後には膨れが発生します。
弾性リシン・ソフトリシン壁はなぜぷくぷくと膨れるのか?
『リシン仕上げ(吹き付け)の外壁』というのは、モルタル外壁に使用される表面仕上げ材の一種です。
その中で『リシン吹き付け』は、細かく砕いた石をセメントなどに混ぜて吹き付ける表面仕上げの事を指します。
その後、上記の『リシン仕上げ(吹き付け)』に似た「弾性リシン・ソフトリシン」という仕上げが誕生しました。
『リシン仕上げ(吹き付けの外壁)』は石なので吸水力はありません。
しかし、失敗例にあります『弾性リシン・ソフトリシン』は発泡スチロール(あくまでイメージです!)のような吸水しやすいものの為、空気や湿気を閉じ込めてしまいやすい性質を持っています。
その上に新たに塗膜で蓋をすると、特に日当たりの良い場所では外気温に温められる事により、水分が蒸発して塗膜に「膨れ(熱ぶくれ)」が発生します。
失敗事例2,直貼りサイディング壁に塗装して膨れた・剥がれた
そもそも直貼りサイディング壁とはどういったものなのでしょうか?
簡単に説明致します。
直貼り工法 | 外壁の防水紙の上から直接サイディング壁を貼り付ける方法 | 工法が少なくて済むが通気がない為内部に湿気が溜まりやすい |
通気工法 | 外壁の防水紙とサイディング壁の間に胴縁という木材を入れ空気が通る空間を確保してある工法 | 湿気が抜けやすい為家が劣化しにくい |
直貼り工法のサイディング壁の外壁塗装で一番多い失敗は、表面の塗膜の膨れ・剥がれです。
雨などによってサイディング壁に入った水分は、直貼り工法の場合逃げ道がありません。
そして、内部に入った水分は外気温に引きずられて塗膜の表面から無理やり出ていこうとします。
その為、塗膜が風船のように膨らんでしまうのです。
膨らんだ塗膜はもろいので、剥がれが発生します。
更に、反る→浮く→ひびが入る(クラック)→割れる(欠損)の順に悪化していきます。
美観性も損なわれますし、もちろん保護機能も低下します。
失敗事例3,シーリング(コーキング)で失敗!黒ずんで汚い・ベトベトしている
セキスイハウスの新築住宅などで使用されている、『ガスケット』
こちらはシーリング(コーキング)の役割をしている建材です。
サイディングに追従するためにガスケットはゴム状なのですが、ゴムのような柔軟性をもたせるために、ガスケットには可塑剤(かそざい)と呼ばれる物質が含まれています。
通常の下塗り材を使うと可塑剤と下塗り材が化学反応を起こし、表面の塗膜がいつまでも硬化しないためゴミやホコリがくっついてしまいます。
また、ガスケットの成分が溶け出して黒ずんでしまう「ブリード現象」が起き、黒ずんでから後悔されてお問い合わせいただくことが多いです。
失敗事例4,塗り替えて数年でシーリング(コーキング)が剥がれてしまった
外壁塗装についてよく調べている方からご連絡いただく事の多い失敗例です。
そしてよく目を凝らして見ないと分からない大変重要な部分でもあります。
シーリング(コーキング)とはサイディング壁の隙間(つなぎ目)を埋める為に充填していく材料です。
通常はシーリング(コーキング)を打ち込む前に、
シーリング(コーキング)とサイディング壁を密着させる役割のある下塗り材である「プライマー」を必ず塗布します。
しかし、新築時やメンテナンス時にプライマーを塗らずにシーリング(コーキング)を充填していたり、プライマーの塗りムラがあるとシーリング(コーキング)の不具合が出てきます。
打ってすぐはキレイですから手抜き工事だとは気付かないでしょう。
手抜き工事をされたシーリング(コーキング)は数年後にサイディング壁から剥がれてきます。
そして、この剥がれがこちらの失敗例である『界面剥離(かいめんはくり)』という現象です。
シーリング(コーキング)が剥がれてしまう『界面剥離』の何が問題なのか?
こちらは下処理・下塗り不足で塗膜が大きく剥がれてしまっている写真です。
見た目も良くないですし、塗膜が外壁を守っていない状態です。
外壁塗装で一番重要なのは、下処理と下塗りです。
この様な不具合の原因は、現場の職人による手抜き・ミスが原因です。
・下塗り材を希釈しすぎ(薄めすぎ)てかさ増しして塗装した。
・塗りムラがあった(気が付かなかったもしくは、適当に塗った)
・汚れを充分に落としていなかった。
等が考えられる原因です。
順序を守り、適切な工事をしなければ塗膜が長持ちするはずがありません!
【参考記事】
➡ 外壁の劣化の種類と原因
➡ 弊社の下塗り密着テストについて
➡ Q&A 提案された下塗りと我が家の外壁との適合性で迷っています。
これまでの失敗例は、シャインが現地調査で出会ってきた事例を元に紹介してまいりました。
ここからは、シャインが出会ってきた事例ではなく少し違った目線でのお話です。
好みの色で塗装したがイメージ通りではなかった、又は数年後に色褪せてきた
シャインでは、このようなご近所様とトラブルになってしまうような事例は今までございません!
何故なら、工事前から『トラブルの芽』を確実に摘み取っているからです。
外壁塗装工事が始まると、どうしても大きな音を立てたり業者のトラックや職人が出入りしたりすることで、日常がせわしなくなってしまいます。
外壁塗装塗装工事をする時、ご近所様は様々な不安をもつものです。
たとえ業者の不手際であったとしても、ご近所様はお客様に対して不満を持ってしまうこともあります。
工事は一時のものですが、お客様にとってご近所さんとの関係はずっと続いていきます。
良好な関係をこの先も続けていって貰いたいのは当然の事。
シャインではご近所様に対して下記の様な対応を行っております。
工事の一週間~数日前までにはご案内と粗品をお持ちし、ご近所様へご挨拶いたします。
工事開始と終了時にご挨拶をさせて頂ておりますが、ご希望がございましたらインターホン越しでの対応も可能でございますので、お申し付けください。
シャインがご近所様へお配りしているご案内文
塗料がご近所様の家財(お車、外壁、テラス、物置、植木等)に付着してしまう事は、業界では良くあるトラブルの一つです。
シャインでは、足場の養生シートを固定する方法の指導、お車にはお車用のシートを掛けて対策をしております。
細心の注意を払って工事を致しますので、塗料飛散事故は年に1%もございません。
しかしながら、限りなく近い確率ではありますが、強風時などに悪いタイミングでシートが外れてしまった際などに塗料の飛散が発生する可能性が100%全くないと断言出来ません。
本来、あってはならない事ですが、人間の行う事ですので事故がゼロにならないのも事実なのです。
お客様やご近所様の大切なお車には養生シートを掛けて対策
業者探しは医者探しと同じ!失敗しない為には『知識のある専門業者』と出逢う事
これらの失敗事例は氷山の一角です!
実は、まだまだご紹介したい失敗事例が沢山ございます。
しかし、シャインが最も願う事、大切な事はこれから外壁塗装を考えているお客様が外壁塗装を成功させる事です。
一番確実なのは知識のある業者に現地調査をしてもらうことなのですが、今やホームセンターまでが外壁塗装に参入している時代です。業者の数は星の数程ございます。
外壁塗装の業者探しは名医探しと同じなのではないでしょうか?
まず「知識のある専門業者と出会う事」が第一の関門となっておりますが、シャインの記事を参考にして頂ければと思います。
そして、もし業者選びにお悩み・お困りでしたら、シャインも候補に入れていただければ幸いです!
【参考記事】
➡ネームバリューで安心しては危険⁈|大手ホームセンターの外壁塗装工事の実態